釜山地域の原子力発電所、古里(コリ)1号機が永久停止して2年が経過する中で、原子力安全委員会のオム・ジェシク委員長が現場を訪れ、解体準備の状況を点検した。
原子力安全委員会は13日、オム委員長が古里1号機を訪問し、永久停止後にも運営されている設備、原子炉建屋と使用済核燃料プールの建物などの安全維持・状態を調べたと明らかにした。韓国水力原子力は、原子力安全委員会から解体承認を受けるための放射線学的特性評価などの準備現況を報告した。
古里1号機は、1977年6月19日に商業運転を開始し、2017年6月に原子力安全委員会の永久停止承認を受けた。韓国で初めて解体前段階として永久停止した原子力発電所だ。原子力安全委員会は現在、韓国水力原子力が2月に永久停止を申請した慶州(キュンジュ)地域の原子力発電所である月城(ウォルソン)1号機の永久停止も審査している。
原子力発電所は、商業運転が完全に停止した後にも原子力安全委員会から安全規制を受ける。特に、使用済核燃料プールの冷却・浄化系統と放射性廃棄物処理系統防護設備などは、定期検査と日常検査を通して安全性を絶えず確認しなければならない。
古里1号機の本格的な解体は、韓国水力原子力が解体計画書を提出した後に審査を経て進行される。原子力安全法令によれば、永久停止日から5年以内に原子力安全委員会が韓国水力原子力から解体計画書を受けとり承認すれば、事業者が解体を始める。
原子力安全委員会は「古里1号機の解体計画書審査のための細部指針を用意している」として「今後解体が承認されれば、原子力安全法に則り6カ月ごとに解体状況を確認し点検する」と明らかにした。
永久停止・安全管理・除染・撤去・敷地復元の順に進行される解体には、15年前後かかるだろうと韓国水力原子力は予想している。韓国水力原子力が解体を完了した後、原子力安全委員会に報告書を提出すれば、原子力安全委員会は完了状態と敷地再利用適合可否を検査して、問題がなければ韓国水力原子力に運営許可終了を通知することになる。