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金委員長「プーチン大統領と地域情勢のために有益な対話をするだろう」

登録:2019-04-25 05:51 修正:2019-04-25 07:52
北朝鮮の金正恩国務委員長が、ロシアのハサン駅で「ロシア24」とインタビューを行っている=ハサン/ロイター・聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が24日午後6時(現地時間)、専用列車でロシアのウラジオストクに到着した。同日、金委員長は明るい表情で外国マスコミとのスタンディング・インタビューに応じるなど、型破りな動きを見せた。

 金委員長は、ロシアの国境駅であるハサン駅に到着した直後、「ロシア24」放送と行ったインタビューで、「ロシア人民たちの熱い歓迎を受け、今回の訪問が有益で成功的な訪問となり、貴国の大統領との会談で、多くの問題について意見を交換することで、同地域の情勢を安定的に維持、管理し、共同で調整していくことにおいて非常に有益な対話を交わすきっかけになると信じている」と述べた。

 25日に予定されたロシアのプーチン大統領との初の首脳会談を控え、金委員長が同日に到着したウラジオストク駅広場には、金委員長を取材するため、韓国をはじめ各国から取材陣が集まった。 観光客や地元市民らも好奇心旺盛な表情で駅周辺に駆けつけ、スマートフォンのカメラを向けた。北朝鮮の取材陣も人波の中でカメラフラッシュを浴びせた。

 駅前に並んだ街灯には、北朝鮮の人民共和国旗(北朝鮮の国旗)とロシア国旗が並んではためいていた。 金委員長が列車から降り立つプラットフォームの近くには、ハングルで「朝鮮民主主義人民共和国防委員会委員長である金正恩同志をウラジオストクで歓迎します!」と書かれた看板が立てられていた。

北朝鮮の金正恩国務委員長が今月24日午後、ウラジオストク駅に到着し、ロシアの要人たちと話し合っている=ウラジオストク/ロイター・聯合ニュース

 金委員長の乗った列車の到着が迫った午後4時頃からは、駅周辺が急に緊張した雰囲気に包まれた。金委員長のベンツの専用車と北朝鮮の警護員を乗せる小型バス、警護車両が列をなして駅に押し寄せた。空にはジェット機が飛んでおり、ロシア警察たちが駅周辺で待っている市民たちを駅から100メートルほど離れところまで移動させた。

 気温がかなり下がった6時、金委員長は黒いコートに中折れ帽をかぶり、4番プラットフォームに降り立った。出迎えたアレクサンドル・コズロフ極東・北極開発長官及び随行員らとともに駅舎の外へ出て、ロシア陸軍・空軍・海軍儀仗隊が立ち並んでいるところまで100メートルほど歩き、駅前の道路の中央に敷かれたカーペットの上で儀仗隊を査閲した。金委員長は歓迎行事の後、メルセデス・ベンツ社のマイバッハS600に乗り込み、ウラジオストク市内から南側にあるルースキー島の極東連邦大学に移動した。キャンパス内にあるホテルのプレジデンシャル・スイートルームに宿泊した。

北朝鮮の金正恩国務委員長が24日午前、専用列車でロシアと北朝鮮の国境地帯のハサン駅に到着し、出迎えたアレクサンドル・コズロフ極東・北極開発長官やオレック・コジェミャコ沿海州知事、イーゴリ・モルグロフ外務次官らと話し合っている=ロシア沿海州政府提供/聯合ニュース

 これに先立ち、金正恩委員長の専用列車は同日未明、北朝鮮を出発し、午前10時40分に朝ロ国境を越えてロシアのハサン駅に到着した。アン・ビョンミン韓国交通研究院選任研究委員は「金委員長は、咸鏡北道地域で現地指導をした後、24日夜12時頃、咸興(ハムン)または咸鏡北道内の専用列車が停車できる施設を備えた主要駅から出発したものとみられる」とし、咸興からウラジオストクまでは、平壌(ピョンヤン)からのルートよりも、313キロメートル短い866キロメートルと説明した。

 ロシア沿海州の州政府がウェブサイトに掲載した動画と報道文によると、金委員長は笑顔でハサン駅に降り立った後、歓迎の意味の「パンと塩」と花束を受け取り、駅舎の中に入った。 出迎えに出たコズロフ長官が金委員長に「今回の訪問が良い思い出として胸に残ることを願う」と言うと、金委員長は「今回のロシア訪問が最後ではないだろう。これは第一歩にすぎない」と答えた。

ウラジオストク/ノ・ジウォン、パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/891396.html韓国語原文入力:2019-04-24 21:38
訳H.J

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