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LG・韓火の麗水工場、PM2.5排出量を虚偽操作していた

登録:2019-04-18 09:02 修正:2019-04-18 11:52
大気汚染物質を排出した大企業の職員と測定代行会社の職員が測定値の操作を共謀した対話の内容=環境部提供//ハンギョレ新聞社

 LG化学や韓火ケミカルなど光州(クァンジュ)・全羅南道地域の化学企業が、4年にわたり測定代行会社と組んで粒子状物質(PM2.5)を誘発する大気汚染物質の排出測定値を1万3千件以上操作してきたことが明らかになった。排出許容基準値に合わせるために最大173分の1に縮小したLG化学は「関連施設を閉鎖する」、韓火ケミカルは「検察調査で釈明する」と明らかにした。

 環境部と栄山江(ヨンサンガン)流域環境庁は、大気汚染物質測定代行会社と組んで大気汚染物質の排出濃度を操作したLG化学麗水(ヨス)花峙工場や韓火ケミカル麗水1・2・3工場、SNNC、大韓セメント光陽(クァンヤン)太仁工場、南海環境、サンウアスコンの6社を摘発し、送検したと17日、明らかにした。これらの化学企業に代わり虚偽の大気汚染物質測定値を作成した測定代行会社4社も検察に引き渡された。これらの会社は、麗水産業団地などにある大気汚染物質排出事業場235カ所の依頼を受け、測定を代行し、2015年から4年間で計1万3096件の大気汚染度の測定記録簿を操作し、虚偽発給した疑いを受けている。

 環境部と栄山江流域環境庁は、測定代行会社の資料を分析し、排出企業との操作共謀を確認した。これらの代行会社は、粒子状物質の主要原因物質であるチッ素酸化物(NOx)やチリ、硫黄酸化物などの大気汚染物質の排出濃度を操作し、実際に測定された値の平均33.6%水準に引き下げていたことが明らかになった。特にLG化学麗水花峙工場は、測定代行会社のジョンウエヌテック研究所と共謀し、主な大気汚染物質の排出量をはじめ、基準値の173倍を超える塩化ビニール測定値まで基準に合うものに操作した。このようにしてLG化学は149件の測定値を操作した。

 韓火ケミカル麗水工場もジョンウエヌテック研究所と組み、チッ素酸化物の排出濃度を実際の測定値の半分に減らして作成するなど、測定記録簿を53件も虚偽で作成した。韓火ケミカルは実際に測定もしていない結果値を「正常」として測定記録簿に書き込みもした。栄山江流域環境庁は、大企業の担当者が測定代行会社の職員にメッセンジャーを通じて測定値の操作を要求した内容などを確認した。

 LG化学は環境部の発表直後、シン・ハクチョル代表取締役名義の謝罪文を発表した。シン代表は「惨憺たる気持ちで重大な責任を痛感し、皆さまに深くお詫び申し上げる」とし、「関連生産施設を閉鎖することにした。危害性・健康影響評価を透明に行い、結果によって補償が行われるようにする」と明らかにした。

 韓火ケミカルも遺憾の意を示したが、「共謀の部分については担当者が一貫して否定しており、証拠も出ていないと聞いており、今後検察の調査に誠実に臨んで釈明したい」と述べた。

チェ・イェリン、チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/890375.html韓国語原文入力:2019-04-17 19:55
訳M.C

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