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「選挙区225・比例75席」…与野4党、選挙制改編に合意

登録:2019-03-12 10:31 修正:2019-03-12 14:08
11日、ムン・ヒサン国会議長(中央)と(左から)平和党のチャン・ビョンワン、民主党のホン・ヨンピョ、ムン議長、未来党のキム・グァニョン、正義党のユン・ソハ院内代表が昼食会合の席についている。韓国党のナ・ギョンウォン院内代表は欠席した=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 自由韓国党が昨年12月の与野党5党による選挙制度改編合意文を破棄する党論を発表すると、他の与野党4党(共に民主党、正しい未来党、民主平和党、正義党)は近く「4党指導部合同会議」を開き、選挙制度改編案と民生・改革法案をまとめて「迅速処理案件」(ファストトラック)に指定する案を決めるなどで対抗した。特に4党は、選挙区議席(253→225議席)を減らし、比例代表議席(47→75議席)を増やす内容を骨子とした選挙制度改編案をともに推進することにした。選挙制度改編などをめぐって与野党4党の連帯が本格化し、自由韓国党が孤立無援の状況になりつつある。民主党、正しい未来党、平和党、正義党の与野党4党の院内代表は11日午後、国会で会合を開き、選挙制改編案をはじめ「ファストトラック」として提出する民生・改革法案を絞るための本格的な交渉に入った。院内代表らは会合後のブリーフィングで「お互いの立場を確認し、推進計画を話し合った」とし、「近いうち4党の代表と院内代表が合同会議を開き、この問題を最終的にまとめる」と明らかにした。正しい未来党のキム・グァニョン院内代表は、「迅速に結論を出すのが正しいということで、かなりの共感が形成された」と述べた。

 これに先立ち、正しい未来党、平和党、正義党の野党3党の指導部(代表・院内代表)とシム・サンジョン国会政治改革特別委員会委員長はこの日、朝食会合を開き、民主党が提案した議席調整案などを受け入れることで合意した。平和党のチャン・ビョンワン院内代表は会合の後、国会で開かれた最高委員会で「野党3党は民主党が提案した『地域区225席、比例代表75席』案を受け入れることにした」と明らかにした。ただし「民主党が75席に対し、圏域別比例代表制を提示したが、連動型比例代表制を(さらに)適用する問題について、民主党と協議することにした」と付け加えた。

 野党3党は選挙制度改編案と共に、民主党が提案した高位公職者犯罪捜査処設置法案、国家情報院法改正案など、司法改革関連法案などを「ファストトラック」として同時に推進する案も積極的に検討することにした。しかし「ファストトラックは国会の正常な合意処理とは違う意思決定」という理由で、選挙制度改編案とともに束ねる民生・改革法案を最小化することにした。

 選挙制度改編および改革法案の「ファストトラック」指定推進がこのように急速に進んだのは、前日、自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表が「内閣制改憲のない連動型比例代表制反対」「比例代表廃止、議員定数30議席削減」を核心とした党論を打ち出したことによる。与野4党は、自由韓国党のこのような党論が「連動型比例代表制の導入を検討することにした」「選挙制度改編案を先に処理し、権力構造改編改憲を話し合う」という内容の昨年12月15日の与野5党院内代表の合意を撤回したと、強く批判している。特に正義党のイ・ジョンミ代表は、ナ・ギョンウォン院内代表が2004年に比例代表で国会入りした点などを挙げ、「自分が登ってきたはしご(比例代表)を蹴飛ばし、女性や社会的弱者、国民に必ず必要な専門家の政治進入を封鎖しようとするとは、なんと底意地が悪いのか」と指摘した。

 与野4党が「ファストトラック」指定推進に本格的に突入すると、自由韓国党は「第1野党を抹殺する試み」として繰り返し反発した。ナ院内代表はこの日、YTNラジオ「キム・ホソンの出発の朝」に出演し、「選挙制はゲームのルールだ。憲法ができ議会ができてからは、いくら物理力が衝突しても選挙制は合意によって処理した」と述べ、「(ファストトラックを強行すれば)可能なかぎりのあらゆる方法を動員して阻止する」と述べた。ナ院内代表は「議員辞職も検討しているのか」という質問に「前向きに検討している」と答えた。

チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/885490.html韓国語原文入力:2019-03-11 21:25
訳M.C

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