2回目の朝米首脳会談で合意に至らなかったことを受け、日本の安倍晋三首相は「ドナルド・トランプ大統領の決断を全面的に支持する」と述べた。
安倍首相は28日夕方、専用機で米国に向かうトランプ大統領と電話で話した後、「朝鮮半島の非核化を実現するという熱い決意の下、安易な譲歩をせず、同時に建設的論議を続け北朝鮮の具体的な行動を促すというトランプ大統領の決断を日本は全面的に支持する」と明らかにした。続いて「日本にとって重要な拉致問題は、27日夕方の通訳だけを共にした一対一の会談で、私の考えを(トランプ大統領が)金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に伝えたという」と述べた。
河野太郎外相も「非核化合意に至らなかったことは残念だ」としながらも、「トランプ大統領が完全な非核化と多様な射程距離のミサイル廃棄を求めたが、北朝鮮がこれに応じなかったと考える」と述べた。自国を射程距離に置いた北朝鮮のミサイルの確実な廃棄が保障されない合意は満足できないということだ。
中国政府は対話と交渉の重要性を強調した。中国は、金正恩委員長のベトナム行き列車の移動に便宜を提供するなど中国なりの役割を果たし、会談の結果を注視してきた。中国外交部の陸慷報道官は「朝鮮半島情勢が良い時も悪い時もあったが、対話と交渉が唯一の解決策であり、朝米双方が互いに良い意図で対話を通じて互いの核心の懸念事項を解消し、朝鮮半島の非核化と恒久的平和を実現することを願う」と述べた。前日には金委員長が列車で中国を通過したことを言及し、「今後も中国が重要な役割を果たす」と述べている。
中国の王毅外相はこの日、朝中国交樹立70周年行事を協議するため訪中したリ・ギルソン北朝鮮外務省副相に「朝米談判はすでに深いレベルに達しており、様々な困難は避けられない」と話したと、中国外交部が明らかにした。王部長は「好事魔多しという言葉があるが、双方が信念と忍耐心を維持する中で対話を続け、地道な努力を続けてほしい」「朝鮮半島問題解決の大きな方向はすでに明確だ」と述べた。
しかし、今回突破口を設けることができず、中国の計算も複雑になるものとみられる。陸報道官は、金委員長が帰国の際に習近平国家主席と首脳会談を行うかどうかについての質問には、「中国は他政府に代わって関連情報を発表しない」と述べ、即答を避けた。習主席が4月に平壌(ピョンヤン)を訪問するという観測も提起されたが、対米関係も管理しなければならない中国としては、朝米交渉の状況を考慮するものと予想される。