文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長は18~20日、平壌で開かれる首脳会談で、「金剛山(クムガンサン)離散家族面会所(金剛山面会所)の常時運営」に合意する見込みだ。金剛山面会所が常時運営されれば、2000年の史上初の南北首脳会談以来、18年間21回しか行われなかった(南北から100人ずつの)対面再会のレベルを越え、離散家族たちが普段でも様々な形で再開し、接触できる場が設けられる。西側の開城(ケソン)工業団地地域には南北共同連絡事務所が、東の金剛山観光地域には金剛山面会所が入り、分断した朝鮮半島の腰にあたる地域に南北の対話と交流・協力の常設舞台が稼動するという歴史的な意味合いもある。
「平壌首脳会談」の協議過程に詳しい複数の消息筋は17日、「南北はこれまで多くの協議窓口を通じて、金鋼山面会所の常時運営など進展した離散家族問題の解決策作りに共感を広げてきた」とし、「平壌首脳会談の結果に、金剛山面会所の常時運営の合意が含まれる可能性が高い」と伝えた。
これと関連し、イム・ジョンソク大統領秘書室長は同日、ソウル東大門デザインプラザ(DDP)プレスセンターで行われた首脳会談の日程に関するブリーフィングで、「3大議題」を明らかにした後、「離散家族の苦しみを根源的に解消する案も真剣に話し合われる」と強調した。イム室長は質疑応答の中で、「常設面会所や随時再会、全数調査を通じた生死確認、映像を使っての再会など、あらゆる方法で離散家族の生死を確認し、様々な方法で会うための措置を(北側に)提案し協議中」だと述べた。イム室長は「北側も積極的な意思を持っており、合意文に盛り込まれなくても、良い知らせを伝えることができるだろう」として、自信をのぞかせた。
金剛山面会所は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の2005年8月31日に着工し、550億ウォンをかけて、李明博(イ・ミョンバク)政権初年度の2008年7月12日に完工した。パク・ワンジャ氏殺害事件で、李明博政権が金剛山観光事業を中断させた日だ。地上12階(地下1階)規模で、大型の宴会場を含めて最大1000人を収容できる客室206室を備えている。しかし、李明博・朴槿恵(パク・クネ)政権時代の南北関係の悪化で、2008年の完工以後、これまで5回(第17~21回再会行事)だけが離散家族の再会場所として使われた。今年8月24~26日、第21回金剛山離散家族再会の第2次訪朝団行事の際は、1階の宴会場だけが緊急補修され、団体再会・歓迎晩餐会の会場として2年8カ月ぶりに使われた。
これに先立ち、パク・キョンソ大韓赤十字社会長は、第21回再会をきっかけに2回の現地記者会見を通じて、「9月中に平壌訪問、10月末に追加の再会行事」案に北側と共感を広げていると明らかにした。パク会長は8月25日、金剛山面会所で記者会見を開き、「北側と再会行事を今年中にもう一度行うことで協議を進めている」とし、「日付などはさらに議論しなければならないが、10月末ごろ(できるだろう)」と述べた。パク会長は「(第21回再会行事の際)1階だけを使った面会所を全体的に修理して使用する問題を肯定的に協議した」と付け加えた。