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北朝鮮、日本の非核化要求に「干渉するな」と非難

登録:2018-06-27 22:52 修正:2018-06-28 06:53
安倍晋三首相//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が、スイスで開かれた国際会議で具体的な非核化行動を要求する日本に対し「関係ないことに干渉するな」と正面から対立したと伝えられた。

 日本のNHK放送は27日、前日スイスのジュネーブで開かれた国連(UN)軍縮会議で日本の代表が「北朝鮮は(朝米)共同声明で完全な非核化のための努力を約束した。日本は米国や韓国と連係して、声明の履行を要求する」と話すと、北朝鮮の代表がこのように反発したと伝えた。北朝鮮の代表は「日本は4月(北朝鮮が朝鮮半島の完全な非核化を約束した)板門店(パンムンジョム)宣言と、朝米首脳会談共同声明に署名していない。(自身と)関係ないことに干渉してはならない」と話したとNHKは伝えた。

 北朝鮮の代表は、オーストラリアなど他の国の非核化関連発言に対しても、「不必要な圧力を加える発言は容認できない」と反論したとこの放送は伝えた。

 日本政府は3月初め、ドナルド・トランプ米大統領が朝米首脳会談を受け入れる前まで「北朝鮮の微笑外交にだまされてはならない」として「最大の圧迫」政策を維持すべきと強調してきた。朝米首脳会談の計画発表後には、北朝鮮が非核化の具体的行動を取るまでは国連安保理制裁を緩めてはならないという主張を主導してきた。朝米首脳会談の議題として、核兵器だけでなく大量破壊兵器と中短距離ミサイルの廃棄も含めなければならないとも主張した。

 日本のこうした動きに対して、北朝鮮は官営メディアを通じて絶えず牽制してきた。朝鮮中央通信は3月「私たちは、日本の反動らが分別を失い悪ふざけを続けるならば、永遠に平壌(ピョンヤン)行きの切符を得られなくこともあると警告した」と論評した。朝鮮中央通信は26日の論評でも、日本の安倍晋三首相が北朝鮮の非核化費用を日本が負担することができると発言したことに対し「いくらも入っていない財布を出してみせ、急進展する朝鮮半島問題に一役咬んでみようとしているようだ」として「日本はお金や揺さぶりでこざかしい策を働かせるのでなく、誠実な姿勢をもって過去の清算からしなければならない」と非難した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/850834.html韓国語原文入力:2018-06-27 11:54
訳J.S

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