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南北、通信実務会談で「ホットライン」の設置について協議

登録:2018-04-09 05:59 修正:2018-04-09 09:27
南北首脳会談準備委員会委員長のイム・ジョンソク大統領秘書室長(左端)やチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長(左から2番目)などが今月6日、4・27南北首脳会談を控えて板門店を現場点検し、軍事停戦委員会会議室を視察している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 開催まで3週間を切った2018南北首脳会談の準備に向けた南北の動きが加速化している。

 南北は5日、警護・儀典・報道分野の初の実務会談を開いたのに続き、週末の7日には首脳間の「ホットライン」(直通電話)の開設問題を含む通信分野の実務会談を行った。同日の会談は午前10時頃始まって約2時間50分間にわたり続き、南側からは大統領府と統一部など通信実務を担当する3人が会談に臨んだ。

 警護・儀典分野同様、高度の秘密維持を要する通信分野の会談についても、議題などの具体的な内容は一切公開されなかった。ただし、首脳会談が開かれる板門店(パンムンジョム)は、国連司令部が管轄する場所であるだけに、会談当日に使用する通信と関連した諸問題についても話し合われたものとみられる。また、今月27日の首脳会談に先立ち、南北最高指導者が電話会談を行うことに合意したため、首脳間の電話会談の保安維持問題など、ホットラインの設置と関連した技術的な協議も具体的に進められたものと見られる。大統領府関係者は「通信分野実務会談をさらに行う予定」だとし、「実務会談であるため、首脳間の最初の電話会談がいつ行われるかについては(18日に予定された)高官級会談で話し合われるだろう」と話した。これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領特使として訪朝し、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と面会したチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長は、先月6日に発表したマスコミ発表文で「軍事的緊張緩和と緊密な協議のため、首脳間のホットラインを設置することにし、第3回南北首脳会談の前に初めての電話会談を行うことで合意した」と明らかにした。

 南北高官級会談に先立ち、警護・儀典・報道分野の後続実務協議も早ければ今週中に行われるものとみられる。今回の首脳会談は、金正恩委員長が軍事境界線を越えて板門店の南側地域を“訪韓”する形であるだけに、具体的な移動経路をはじめ、文大統領と顔を合わせる時点や方法、首脳会談の進行手続きなどについて具体的な協議が必要であるからだ。

チョン・イナン、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/839683.html韓国語原文入力:2018-04-08 21:58
訳H.J

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