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プロ野球も中止にさせた中国発の黄砂…首都圏にPM10“警報”

登録:2018-04-07 07:02 修正:2018-04-07 08:30
黄砂と入り混じりPM10の濃度が「悪い」を記録した6日午後、ソウル蚕室野球場で行われる予定だったプロ野球のNCと斗山の試合が中止となった。蚕室野球場がぼんやり霞んでいる//ハンギョレ新聞社

 6日午後、中国から高濃度の黄砂が押し寄せ、ソウルをはじめ首都圏の一部地域でPM2.5、PM10(粒子状物質)警報が発令された。これにより、同夜開かれる予定だったプロ野球の三試合が中止された。

 ソウル市はこの日午後6時に、PM10濃度が2時間以上300マイクログラム/立方メートルを超えると、全域でPM10警報を発令した。仁川市と京畿道はこれに先立ち、午後4時に仁川江華、京畿北部、京畿東部地域でPM10警報を発令した。

 韓国プロ野球委員会(KBO)は、この日午後6時30分からソウル蚕室(チャムシル)球場、京畿道水原(スウォン)KTウィズパーク、仁川SK幸福ドリーム球場で行われる予定だったプロ野球三試合を中止した。1982年のプロ野球発足後、PM10で試合が中止となったのは初めてだ。蚕室球場があるソウル松坡区(ソンパグ)のPM10濃度は午後6時現在、426マイクログラム/立方メートルと測定された。水原KTウィズパークのPM10の濃度は291マイクログラム/立法メートル、仁川SK幸福ドリーム球場の中止当時のPM10濃度は306マイクログラム/立法メートルだった。

 環境部は政府世宗(セジョン)庁舎に中央黄砂対策状況室を設置し、関連機関と該当自治体にはマニュアルによって学校の屋外授業・野外活動の禁止と下校の安全管理、保育園など脆弱階層の被害防止措置、屋外勤務者の保護具の着用、航空機運航の安全点検などの対応措置に取り組むことを要請した。

 気象庁はゴビ砂漠と中国内モンゴルで4日発生した黄砂が、大気下層気流に沿って西海上に南下し、6日に西側地域を中心に黄砂が激しくなったと明らかにした。

 だが、今回の黄砂は7日までは続かない見通しだ。国立環境科学院はこの日、全国のPM10濃度は午前だけ前日流入した黄砂や国外のPM10の影響で高いことが予想されるが、日平均では普通のレベルを示すだろうと予報した。環境科学院は、日曜日の8日も全国のPM10は日平均で普通のレベルになるだろうと見通した。

キム・ジョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/839519.html韓国語原文入力:2018-04-06 20:29
訳M.C

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