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韓国GMの希望退職労働者が再び自殺…一カ月で2人が死亡

登録:2018-03-26 00:51 修正:2018-03-26 07:54
極度の雇用不安に苦しんでいる韓国GMの労働者たちが、群山工場付近の道路で工場閉鎖の方針に抗議する集会を開いている=全国金属労組韓国GM支部群山支回提供//ハンギョレ新聞社

 一カ月で韓国GMで希望退職を申し込んだ労働者2人が自ら命を絶った。

 今月24日午後4時55分に全羅北道群山市(クンサンシ)米竜洞(ミリョンドン)のあるマンションで韓国GMの群山工場労働者K氏(47)が死亡したまま発見された。K氏は3日間連絡が取れず、家を訪れた家族によって発見された。現場で遺書は見つからなかった。K氏は1996年に韓国GMの群山工場に入社し、22年間働いてきた。現在は組立・意匠部のエンジンライン所属だ。今月2日希望退職を申請し、5日後、会社の承認の通知を受けて5月頃に退社する予定だった。

 群山警察署は、正確な死亡経緯と死亡原因を調査している。警察は、Kさんの携帯電話の開閉装置を開き、死亡原因を明らかにする糸口があるかどうかを確認することにした。

 全国金属労組韓国GM支部群山支会は「正確な死因はまだ明らかになっていない。しかし、すべてのGM労働者たちが『仕事を失うかもしれない』という不安で激しいストレスにさらされている。今回のリストラの余波が死亡に影響を与えたものと見ている」と明らかにした。これに先立つ7日、仁川(インチョン)市の公園で韓国GM富平(ブピョン)工場労働者のL氏(55)が自ら命を絶ったまま発見された。L氏は同日午後3時15分に会社側から希望退職対象者に承認されたというショートメール通知を受け取った。L氏が持っていたかばんの中には物干しロープが入っていたが、遺書は見つからなかった。

 韓国GMは2月13日、経営難による構造調整に向けて、群山工場を閉鎖する方針を発表した。この2日まで富平・群山・昌原(チャンウォン)・保寧(ボリョン)など工場4カ所で希望退職申請を受けた。この期間に労働者1万6000人余りのうち約2500人が希望退職を申請したものと労組は推定している。会社は今年5月頃、彼らを希望退職という名で退職させることが分かった。

アン・グノク、チェ・ハヤン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/837541.html韓国語原文入力:2018-03-25 20:39
訳H.J

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