本文に移動

[社説]障害・非障害共存の場、平昌パラリンピックに応援を

登録:2018-03-08 20:34 修正:2018-03-09 09:48
2018平昌冬季パラリンピックの開幕を翌日に控えた8日午前、江原道平昌選手村で行われた選手団の入村式に北朝鮮代表団が出席している=平昌/聯合ニュース

 平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピック(障害者五輪)の幕が9日に上がる。今回の大会は49カ国から570人が参加する歴代最大規模だけでなく、北朝鮮が平昌五輪に続いて冬のパラリンピック史上初めて参加する。特に平昌五輪時の国民的関心が続いているという点は励まされる。入場券は目標の128%の販売を達成し、開幕式のマスコット「バンダビ」の着用を希望する人は294対1の高い競争率を見せた。選手だけでなく積極的になっている国民皆に熱い拍手と激励を送る。

 パラリンピックの規模は平昌五輪より小さいが、感動はそれをはるかに大きいだろう。先天的または後天的にハンディキャップを背負ったがこれに対して屈せずに身体と精神を鍛えてきた選手一人ひとりの人生自体が、限界を自ら克服してきた人間勝利の見本であるためだ。韓国の唯一の金メダル候補とされているバイアスロン男子シッティング部門のシン・ウィヒョン選手は大学卒業を目前にして交通事故で両足を失った。絶望の中から家族の助けで再起し、車いすバスケットボールに続いて冬季五輪種目まで挑戦して、昨年1月障害者ノルディックスキー・ワールドカップの金メダルまで手にした。チェルノブイリ原発事故で足の指が6本である形で生まれたオクサナ・マスターズは、ウクライナで保育園を転々として米国に養子縁組された後、クロスカントリー選手になった。アフガン戦争に参戦して両足を失いバイアスロン選手に転身した米国のアンドリュー・ソルもまた逆境を乗り越えて立上がった例だ。今回の大会に参加したすべての人間勝利の主人公に格別の敬意と賛辞を送る。

 平昌五輪に続く北朝鮮の選手団参加の意味は言うまでもない。北朝鮮は今回も特別推薦枠を受けて選手2人などからなる20人の選手団を構成している。南北選手団は今回も朝鮮半島の旗を掲げて合同入場する予定だ。朝鮮半島の平和を継続するもう一つの祭りとして記録されるように祈ってやまない。

 イ・ヒボム組織委員長は8日の記者会見で「国民の84%が平昌五輪は成功的だったと答えているが、パラリンピックは100%が成功と言えるようにする」と表明した。落ち度のない準備と進行、そして国民の関心と声援でもう一度成功的な行事となることを期待したい。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/835242.html韓国語原文入力:2018/03/08 17:53
訳T.W

関連記事