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南側先発隊12人が訪朝…金剛山経て馬息嶺に

登録:2018-01-24 02:47 修正:2018-01-24 07:39
イ・ジュテ統一部交流協力局長が率いる金剛山地域南北合同文化行事と馬息嶺スキー場での南北スキー選手の共同訓練に向けた事前点検団が今月23日午前、江原道高城東海線南北出入事務所から北に向かって出発している=高城/ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕を祝賀するための南北合同文化行事が行われる金剛山(クムガンサン)と南北スキー選手が共同訓練をする馬息嶺(マシンニョン)スキー場を事前点検するため、南側先発隊が23日午前、2泊3日の日程で訪朝した。南側当局者が板門店以外の北側地域を訪問したのは、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、今回が初めてだ。

 統一部は同日、イ・ジュテ交流協力局長を団長とする先発隊12人が午前9時30分に東海(トンヘ)線南北出入事務所(CIQ)を経て、10時に軍事境界線(MDL)を通過し、東海線陸路で金剛山地域に向かったと明らかにした。東海線陸路が開かれたのは、2015年10月に金剛山で開かれた離散家族再会行事以来、2年3カ月ぶりであり、南側当局者が板門店ではなく北朝鮮の地を踏んだのは、2016年2月の開城工団全面稼動中止以来初めてだ。

 先発隊は同日、合同文化行事のため、金剛山温井里(オンジョンニ)にある金剛山文化会館や離散家族面会所などの施設を点検した。24日には北江原道元山(ウォンサン)近くに位置した馬息嶺スキー場を訪問し、スキー場の設備や宿泊などの施設や葛麻飛行場などを視察してから、25日に金剛山を経て韓国に帰る。先発隊には、金剛山観光事業者である現代峨山の関係者やスキー協会の関係者、元山の葛麻飛行場を確認する航空専門家なども含まれているとされる。

 先発隊は訪朝初日、金剛山で第1次点検を終えた後、元山に移動し、馬息嶺ホテルに着いたという。政府当局者は「私たちの要請で(板門店連絡チャンネルを経由し)北側が南側の南北会談本部状況室とつながる直通電話を馬息嶺ホテルに設置した」と伝えた。

 一方、南側の統一部に当たる北朝鮮祖国平和統一委員会(祖平統)は同日、報道官談話を発表し、22日にヒョン・ソンウォル団長など北芸術団事前点検団の来韓の際、一部の保守団体が人共旗(北朝鮮国旗)と金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の写真を燃やしてデモを行ったことに対し、強く抗議した。祖平統報道官は、談話で「我々の神聖な尊厳と象徴を冒涜した妄動と、これを黙認した南朝鮮当局の不当な処置は絶対に容認できないものであり、冬季五輪競技大会と関連した今後の行動と措置も慎重に考慮せざるを得ない」とし、「南朝鮮当局の今後の態度を注視する」と主張した。

チョン・イナン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/829075.html韓国語原文入力:2018-01-23 22:14
訳H.J

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