約2年1カ月ぶりに再開される南北高官級会談を翌日に控えた中で、会談に韓国側首席代表として出るチョ・ミョンギュン統一部長官が、かつてスピードスケートの選手出身だったという履歴が8日公開された。
統一部はこの日、49年前に撮影されたモノクロ写真を公開した。小学校の時、短距離スピードスケートの選手だったチョ・ミョンギュン長官の幼少時が収められた写真だった。チョ・ミョンギュン長官は、議政府(ウィジョンブ)中央小学校の3~6学年在学中、スピードスケートの選手として京畿道大会で何回も金メダルを取ったという。全国大会にも参加したが、入賞記録はない。
一方、南北高官級会談は9日午前10時から開かれる。8日、ペク・テヒョン統一部報道官は定例ブリーフィングで「9日の会談は午前10時に全体会議が開かれることで始まる」として「平昌(ピョンチャン)冬季五輪とパラリンピックへの北朝鮮参加議論に集中しながら、平和五輪のために北朝鮮に提案した事項を中心に(会談を)準備している」と述べた。南北会談がうまくいき、平和五輪になることを祈る統一部の期待が、チョ・ミョンギュン長官の昔の写真を通じてあらわれたと見られる。
日本の場合、スピードスケートの国家代表選手出身者が国会議員と副大臣になった事例がある。1992年のアルベールビル冬季五輪のスピードスケート女子1500メートルの銅メダリストである橋本聖子氏は、選手引退後に自民党参議院議員、2008~2009年の麻生太郎内閣では外務省副大臣を歴任した。