チェ・ムンスン江原道知事が2日、CBS放送の「キム・ヒョンジョンのニュースショー」で、フィギュア団体戦で南北単一チーム(の構成)もあり得る」と明らかにした。チェ知事は同日、「平昌五輪フィギュア団体戦は男子シングルや女子シングル、男女ペア、アイスダンスの4種目で構成される。ところが、韓国には男子シングル、女子シングル、アイスダンスはあるが、男女ペアがいない。そこに北朝鮮(リョム・デオク-キム・ジュシク男女ペア組)が参加すればよい」と述べた。チェ知事は「絶妙に韓国チームにないものを北朝鮮側が持っており、フィギュア団体戦で朝鮮半島旗を掲げて一つのチームとして出場できる」と付け加えた。
国際オリンピック委員会(IOC)のフィギュア団体戦出場国の予備エントリーは11カ国(カナダやロシア、米国、日本、中国、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、イスラエル、韓国の順)だ。団体戦は男子シングルや女子シングル、男女ペア、アイスダンスのうち、3種目以上の個人戦出場権を獲得した国の10チームに与えられる。今回は女子シングルや男女ペアなど両部門で出場権を獲得することができず、当初から資格のないスペインが予備順位(9位)に入ってきた状態だ。もし、スペインが男女ペアなどで出場権を確保できなければ、韓国はフィギュア団体戦に10位として出場できるため、北朝鮮のリョム・デオク-キム・ジュシク組が合流すればよい。リョム・デオク-キム・ジュシク組は昨年末、五輪出場の意思を表示せず、出場権が待機候補1順位だった日本に渡った。
しかし、IOCと国際スケート連盟がリョム・デオク-キム・ジュシク組にワイルドカードで男女ペアの出場権を与える可能性も高い。国際スケート連盟の支援と南北当局者間の協議を通じてフィギュア団体戦に出場する南北単一チームを構成することも考えられる。ただし、この場合、開催国資格で団体戦男女ペア部門に参加する予定だった韓国選手(キム・ギュウン-カン・ガムチャン組)は出場できなくなる。大韓スケート連盟の関係者は「単一チームの部分は、連盟レベルで話せる事案ではない」と話した。IOCのマーク・アダムス報道官は2日(韓国時間)「インサイド・ザ・ゲームズ」とのインタビューで、「我々は平昌五輪参加に関する北朝鮮指導部の発言を開かれた形で考慮する」と明らかにした。トーマス・バッハIOC委員長も同日、ホームページに発表した新年の辞で「2015年以来、我々は朝鮮半島の緊張状況を注視してきた。五輪は政派を超えて、希望と平和の象徴にならなければならない」と強調した。
チェ・ムンスン知事は「フィギュアはすでにチケットが売り切れたほど人気がある。北朝鮮の応援団が来てくれて、韓国の文化公演団まで共に行えば、盛大に協議を開催できるだろう」と述べた。チェ知事は「ショートトラックやクロスカントリーでも北朝鮮がワイルドカードをもらえる」と強調した。チェ知事は先月19~22日、中国の昆明で開かれた15歳以下のアリスポーツカップ国際ユースサッカー大会当時、北朝鮮4・25体育団のムン・ウン団長に会うなど、北朝鮮の平昌五輪参加に向けて力を入れてきた。