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小中高校生のなりたい職業、11年連続で「教師」が1位

登録:2017-12-26 05:25 修正:2017-12-26 18:24
ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国の小中高校生たちが最も好むの職業は、11年連続で教師であることが分かった。一方、学校で提供する進路教育全般に対する満足度は小学校から中学校へ、また高校へと進級するほど低くなることが明らかになった。

 教育部と韓国職業能力開発院が今年6~7月、小中高校生とその保護者、教師など5万1494人を対象に、「2017年小中等進路教育の現況調査」を実施した結果、なりたい職業の1位は小中高校生を問わず、2007年から11年連続で教師が占めた。

 小中高校別になりたい職業の順位を見てみると、小学生は教師に続き、運動選手や医師、シェフ、警察、歌手、法曹人、プロゲーマー、パン屋さん、科学者が2位から10位を占めた。教師は2012年、運動選手に1位の座を譲ったものの、昨年再び1位に返り咲いた。

 中学生は教師に続き、警察や医師、スポーツ選手、シェフ、軍人、公務員、建築家・建築デザイナー、看護士、客室乗務員が2~10位を占めた。教師に次ぐ2位の座は2007年から医師が占めていたが、昨年から警察に代わった。高校生が好む職業は2位から10位まで看護士や警察、軍人、機械工学技術者、建築家・建築デザイナー、医師、コンピューター工学者・プログラマー、教授・学者、客室乗務員の順となった。

学校における進路教育活動に対する全般的な満足度(2014~2017)//ハンギョレ新聞社

 一方、判事や検事、弁護士など伝統的な人気職業である法曹人は、この調査では上位にはあがらなかった。法曹人は今年小学生のなりたい職業で7位を占めたことを除いては、中高校生の間では10位以内に入らなかった

 学校が提供する進路教育に対する満足度はここ3年で全般的に上昇しているものの、小学校から中学へ、また高校へと進級するほど、学校の進路教育活動全般に対する生徒たちの満足度が低くなっていることが分かった。「学校の進路教育活動全般に満足しているか」という質問(5点満点)に対し、小学生は4.14点、中学生は3.76点、高校生は3.61点で、満足度が低下した。

 小中高校生たちがなりたい職業を選ぶ際、最も重要視する要素は、「興味」と「適性」であることが分かった。小中高校生10人のうち6人以上(小学生60.3%、中学生62.6%、高校生64.3%)が職業を選ぶ際に考慮する要素として、「好きであり、よくできると思うから」(興味・適性)を最優先すると答えた。他には「お金を稼げそうなので」(所得)、「長く働けると思うから」(安定性・持続性)を考慮することが分かった。

 特に、今年の調査では第4次産業革命時代に要求される「アントレプレナーシップ(起業家精神)の育成と創業体験教育」に関する認識も新規指標に含まれた。調査対象の中学生の47.3%と高校生の48%が「実際に創業をしてみたいと思っているか、関心がある」と回答した。

キム・ミヒャン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/824948.html韓国語原文入力:2017-12-25 22:06
訳H.J

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