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文大統領「戦時作戦統制権を還収してこそ北朝鮮がさらに恐れるだろう」

登録:2017-09-28 21:53 修正:2017-09-29 07:43
文在寅大統領が28日午前、京畿道平沢の海軍2艦隊で開かれた建軍69周年「国軍の日」記念式で査閲している=平沢/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、「私たちが戦時作戦統制権(戦作権)を持ってこそ北朝鮮が私たちをさらに恐れることになり、国民は軍をさらに信頼できるようになる」とし「政府は戦作権の早期還収を目標にしている」と明らかにした。また「国防改革の成功のために、軍の統帥権者としてできるすべての支援と措置に全力投球する」としながら、攻撃型防衛システム「キルチェーン」と韓国型ミサイル防御システム(KAMD)、大量応酬報復(KMPR)といういわゆる「韓国型3軸体系」の早期構築のために渾身の力を発揮してほしいと注文した。自主国防力をベースに、朝鮮半島の安保危機を主導的に解決する意志を強調したと見られる。

 文大統領はこの日「建軍第69周年国軍の日」を前に、京畿道平沢(ピョンテク)の海軍2艦隊司令部で行った記念演説で「私たちが追求するものは明確だ。朝鮮半島の平和と繁栄であり、平和を守護するためのわが政府の意志は強力な国防力を基盤とする」として、このように話した。そのためには「勝つ軍隊にならなければならない」ということを国防改革の最優先課題として注文した。

 文大統領は、緊張の安定的管理を強調し「平和」に対する強い意志を繰り返し表明した。彼は「今、朝鮮半島をめぐる安保危機がいつにもまして高まっており、私たちに多くの忍耐と苦痛を要求しているが、私たちの平和への意志を挫くことはできない」として「政府は堅固な韓米連合防衛態勢を基に、軍事的対備態勢を一層しっかりさせる中で、緊張の高揚が軍事的衝突につながらないよう状況を安定的にコントロールすることに総力を集めている」と述べた。

 海軍基地で「国軍の日」記念行事が開かれたのは創軍以来初めてだ。記念行事で玄武-2系列の弾道ミサイルと中距離地対空ミサイル(M-SAM)など3軸体系の核心兵器が大挙公開されたのも今回が初めてだ。陸・海・空軍が等しく共に戦力を増強しなければならないという文大統領の意向と、北朝鮮の挑発に対する強力な対応意志を強調したと解釈される。

イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/813000.html 韓国語原文入力:2017-09-28 19:16
訳J.S(1122字)

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