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文大統領「朝鮮半島の平和は危機状況…軍事的衝突は防がなければ」

登録:2017-09-26 21:39 修正:2017-09-27 07:15
文在寅大統領が26日夕方、ソウル汝矣島の63コンベンションセンターで開かれた10・4南北首脳宣言10周年記念式で祝辞を述べている。文大統領は祝辞で「朝鮮半島の平和と繁栄の旅程はいかなる難関があっても中断してはならない」と強調した=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、北朝鮮の相次ぐ核・ミサイル挑発と、これによる朝米間の緊張高調と関連して「朝鮮半島の平和が危機状況」と規定した後、「今は国民の安全と平和的な状況管理が優先」と述べた。情勢の厳重さを強調する中で、平和維持と戦争抑止という対北朝鮮政策の優先順位を再確認したわけだ。

 文大統領はこの日夕方、盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団、統一部、ソウル市の共同主催でソウル汝矣島(ヨイド)の63コンベンションセンターで開かれた10・4宣言10周年記念式に参加し、祝辞を通じてこのように明らかにし「韓国政府は軍事的抑止力を確保する一方、過度に緊張を激化させたり軍事的衝突が引き起こされないよう国際社会と協力するだろう」と強調した。南北が「軍事的敵対関係の終息」と「朝鮮半島での緊張緩和と平和」を約束した10・4宣言の精神を記念するこの席で、文大統領は「私たちは北朝鮮の核を決して容認しない」としながらも「朝鮮半島の平和と繁栄の旅程はいかなる難関があろうとも中断してはならない。国際社会も平和的解決の原則を何度も確認している」と述べた。

 続けて文大統領は「10・4首脳宣言の合意のうち、多くのことは今も履行可能なことだ。南と北が共に10・4首脳宣言は依然有効だということを宣言できることを願う」として、具体的に、軍事会談の復元▽人道的協力▽離散家族対面を繰り返し提案した。このうち軍事会談の復元は「南北間の緊張緩和のために至急なされなければならない」と強調し、「金正恩(キム・ジョンウン)委員長と北朝鮮当局に求める。核とミサイル挑発を止め10・4首脳宣言の精神に立ち返ることを願う」と付け加えた。

 文大統領は2007年に盧武鉉元大統領と金正日(キム・ジョンイル)当時国防委員長が合意した10・4首脳宣言について、「歴代政府が南北関係発展のために永い歳月をかけて一歩ずつようやく進展させた努力の結実」と評価したが、現在は「すべての努力が水の泡になり、南北関係は朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の7・4南北共同声明以前に戻った」として残念がった。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/812629.html 韓国語原文入力:2017-09-26 18:54
訳J.S(1070字)

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