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「北朝鮮との対話あきらめない…朝鮮半島で再び戦争が起きることは決してない」

登録:2017-09-15 05:22 修正:2017-09-15 07:12
文在寅大統領が今月14日午後、大統領府本館前の小さな公園で、米国CNN放送ソウル支局のポーラ・ハンコックス特派員のインタビューに応えている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 今月18日の米国訪問を控えて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、米CNN放送とのインタビューを通じて、国際社会の強力な対北朝鮮制裁は北朝鮮の核危機の外交的・平和的解決を目標にしていることを強調し、「朝鮮半島で戦争が再び起きることは決してないだろう」と断言した。文大統領は対話を放棄したのかという質問に「そうではない。 韓国の対北朝鮮政策の基調は依然として維持されている」と答えた。文大統領はさらに、「しかし、これは北朝鮮が対話の道に入った時に初めて可能な話だ。対話できる環境を北朝鮮自ら作らなければならない」と述べた。

■「戦争の危険性はない」

 文大統領は、「第2の朝鮮戦争は勃発しない」という約束をどう保障できるのかという質問に対し、「対北朝鮮制裁・圧迫の目的は戦争の危機を避けて北朝鮮を対話に導くためのもの」だとしたうえで、「米国とトランプ大統領も同じ立場を持っているため、核問題だけは必ず外交を通じて平和的に解決する」と答えた。さらに、「北朝鮮の重なる挑発にも株式・金融市場など韓国経済が動揺せず、韓国国民が動揺しないのは『戦争の危険性はない』という私の発言を裏付けている」と明らかにした。文大統領は朝鮮半島における戦術核再配備の主張には断固として反対しながらも、「北朝鮮の核とミサイルの高度化に対応して韓国の国防力を高めていかなければならないという点については、同意見だ」と答えた。

■「中ロ、安保理決議の実効性を高めるためには密輸を遮断すべき」

 文大統領は11日(現地時間)、国連安全保障理事会で強力な対北朝鮮制裁決議案が満場一致で採択された点を高く評価し、北朝鮮の挑発が続く場合、「国際社会は石油類の供給中断の幅をさらに広げていくこともできるだろう」という見通しを示した。さらに、文大統領は「国連安保理決議がどれほど誠実に履行するかが重要だ」とし、北朝鮮の石油類密貿易問題を取り上げた。 彼は「北朝鮮の石油類輸出・輸入には公式的な部分の他にも密貿易などによる非公式的な交易も多い」とし、「そのような非公式的な部分まで確実に遮断するなら、今回の国連安保理決議は非常に実効性のある決議になるだろう」と強調した。

■「対中関係、長い目で見て復元していく」

 THAAD配備後の中国の経済報復措置に対する解決策について、文大統領は「北朝鮮の核問題を解決することにも中国との協調と協力が非常に緊要だ」としながらも、「今は中国が(10月の)党大会を控えている状況なので、現状況でTHAAD問題に対する関心を変えるのは難しい」と述べた。さらに、「短期間に解決できると考えず、長い目で見て、中国との関係を着実に復元していく」と話した。

■「韓米FTAの廃棄に言及するのは性急であり憂慮すべきこと」

 文大統領は韓米自由貿易協定(FTA)と関連し、「まず、きちんと評価する必要がある」ということを前提にした上で、韓米両国にとって互恵的だったと評価すると共に、改定交渉について「米国と健全な協議を進めていく用意がある」と述べた。さらに、「改定交渉がようやく始まったが、韓米自由貿易協定について、前もって否定的な評価をしたり、廃棄に言及することは性急であり、憂慮すべきこと」だと付け加えた。

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/811104.html 韓国語原文入力:2017-09-14 22:38
訳H.J(1783字)

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