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「南北ロ、9本の架け橋で北朝鮮核問題を解決」文大統領「新北方政策」構想を発表

登録:2017-09-08 04:45 修正:2017-09-08 07:32
文在寅大統領が今月7日午後、ウラジオストク極東連邦大学全体会議場で行われた「第3回東方経済フォーラムの全体セッション」で基調演説を行っている=ウラジオストク/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日「北東アジア諸国が協力して極東開発を成功させることも、北朝鮮の核問題を解決するもう一つの根本的な解決策だと思う」とし、経済協力を媒介にして朝鮮半島の平和を構築する案を強調した。

 文大統領は同日、ロシアのウラジオストクで開かれた第3回東方経済フォーラムの基調演説で、「極東で経済協力に成功する姿を見れば、北朝鮮もこれに参加した方がいいと気づき、核がなくても平和に繁栄できる道であることを知ることになるだろう」とし、このように述べた。文大統領は最近、朝鮮半島で緊張が高まっていることを意識し、「現在の状況からして、南北ロの3角協力に向けてこれまで話し合ってきた大胆な事業を直ちに実現させるのは難しくとも、韓ロ両国が力を合わせて協力できる事業は今すぐ始めなければならない」とし、ガス・電気・鉄道などのエネルギー・物流関連の経済協力をまず韓ロ両国が先に始めることを提案した。

 文大統領は、ウラジオストクなどのロシアの極東地域を「ロシアの祖先が開拓し、韓国の先祖たちが移住して、共に生きてきた基盤」だと紹介した後、北方地域との経済協力に向けた意志を強調し、「新北方政策」のビジョンを明らかにした。新北方政策は、文大統領が今年7月に「ベルリン構想」で明らかにした「朝鮮半島新経済地図」構想と一致するもので、ロシアの極東地域や中国東北3省、中央アジア、モンゴルなどユーラシア地域諸国との経済協力を活性化するものだ。文大統領は「新北方政策は極東地域の開発を目標とするプーチン大統領の新東方政策にも相通じるものがある」とし、「新北方政策と新東方政策が会う地点がまさに極東だ。韓国が推進する新北方政策もロシアとの協力を前提にしたもの」だと述べた。さらに、文大統領はロシアが主導しているユーラシア経済連合(EAEU)と自由貿易協定(FTA)を早期に推進することを望んでいると明らかにした。また、ガス・鉄道・港湾・電力・北極航路・造船・雇用・農業・水産など9つの分野を具体的に取り上げて、「ロシアと韓国の間に9本の橋を架け、同時多発的な協力を成し遂げていこう」と提案した。文大統領は演説の後に続いた司会者との一問一答で、「後代に残したい経済的遺産は何か」いう質問に対し、「韓国の鉄道が北朝鮮を越えてシベリア鉄道へ、中国の鉄道へとつながることを望んでいる。釜山(プサン)から出発した列車が欧州に、ロンドンまで行くことができる世の中になってほしい」と答えた。また、「ロシアのガスが北朝鮮を経て、ガス管を通じて韓国まで届くことを望んでいる」と述べ、新北方政策の政策のビジョンを強調した。

 同日の演説では、文大統領が「プーチン大統領はシベリアトラのような禀性を持っていると言われている。私の名前、文在寅の寅もトラを意味する」として、両国間の親近感を示す場面もあった。

ウラジオストク/キム・ボヒョプ記者、チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/810173.html 韓国語原文入力:2017-09-07 22:17
訳H.J(1528字)

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