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文「先頭で引っ張る政府」、安「後方で支える政府」経済政策で明確な相違

登録:2017-04-12 23:37 修正:2017-04-13 11:47
「大韓民国、どのように変えるべきか」というテーマで2017韓国フォーラムが開かれた12日午前、ソウル小公洞のロッテホテルで共に民主党の文在寅候補と国民の党の安哲秀候補が握手をしている=国会写真記者団//ハンギョレ新聞社

 先頭で引っ張る政府か、後方で支える政府か。景気低迷の中に政府の役割をめぐり、共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補と国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補の間に戦線が形成されている。果敢な財政拡張を主張する文候補の「大きな政府論」と民間の自主性を高めようという安候補の「小さな政府論」が明確な対比を成しており、残りの大統領選挙期間、両候補の政策方向が浮動票に少なからぬ影響を与えるものとみられる。

 文候補と安候補は、国家財政に対する観点で路線の相違を示している。文候補は12日、自分の経済公約である「Jノミックス」を発表し、「雇用創出と経済成長に向けて積極的に財政を拡大する。現在は年平均3.5%レベルの国家財政増加率を年間平均7%水準に高める」と明らかにした。「人に対する投資を中心に成長基盤を構築すれば、社会間接資本(SOC)に集中投資した過去日本のような失敗を繰り返すことにはならない」というのが文候補の説明だ。文候補は雇用政策でも公共部門で81万の雇用を作るなど、政府が雇用拡大を牽引する案をまとめた。

経済分野の「政府の役割」における文在寅・安哲秀候補の見解の相違//ハンギョレ新聞社

 安候補側は、このような文候補の公約について「国家不渡り行きの特急列車」だと批判し、角を立てている。同日、安候補は2017韓国フォーラム「大韓民国、どう変えるべきか」に出席し、「一部では、政府が直接雇用を創出することで、経済を活性化できると主張しているが、私は反対の考えを持っている」としたうえで、「財政投入で経済を活性化できるなら、膨大な財政をつぎ込んだにもかかわらず、なぜ日本は経済を活性化できなかったのか」と問いかけ、文候補に照準を合わせた。そして、「経済を立て直し、雇用を作るのは民間と企業の役割であり、強固な基盤を作るのが政府の役割」だと強調した。「これまでのように先頭で引っ張るのではなく、後方で支える政府」を作るということだ。

 大統領府で働いた経験を持つ文候補と、ベンチャー事業家出身の安候補は第4次産業革命をめぐっても、異なる解決策を提示する。文候補は「大統領直属の第4次産業革命委員会を作り、国家の力量を集めたい」と述べている。中小企業を中小ベンチャー企業部に昇格させ、ベンチャー企業支援に力を与える方策も打ち出した。一方、安候補は「大統領直属の第4次産業革命委員会のような形はとても古い考え方だ。そんなふうに進めると、むしろ民間の自主性を損ない、とんでもない方向に向かうことになる」と直接反論した。その代わり、彼は第4次産業革命に備える人材10万人の育成、学制改編など教育を通じて民間の人材プールを強化する方式を目指している。

 政府規制については、両候補とも新産業に対する果敢な規制改革を掲げているが、アプローチの方法はやや異なる。文候補は「第4次産業革命に備えて、古い規制をなくし、規制体制をネガティブ方式(原則的には認めるが、例外行為は禁止する)に全面改定する」と明らかにしながらも、「規制撤廃ではなく、規制体制の再設計が必要だ」と述べた。文候補は、規制改革委員会が民主的かつ透明に運営されるよう、全面的に改編すると明らかにした。安候補は「規制は撤廃しなければならないが、環境と安全のための規制はさらに強化すべき」という立場だが、一方で企業環境の改善などを理由に、規制フリーゾーン特別法の通過を主張している。この法案は14の地方自治体から環境と安全を含めた規制を大幅に緩和する内容を盛り込んでいる。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/790471.html 韓国語原文入力:2017-04-12 22:20
訳H.J(1803字)

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