最近、韓中日3カ国を歴訪したレックス・ティラーソン米国務長官が、中国側との非公開会談で「中国が防衛システム(THAAD)と関連して(韓国に)報復するのは不適切でり、私たち(米国)の懸念を深めている」と述べたと、ジョセフ・ユン米国務省対北朝鮮政策特別代表が明らかにした。
6カ国協議の米国側首席代表のユン特別代表は22日午前、ソウル世宗路(セジョンノ)のソウル政府庁舎で6カ国協議の韓国側首席代表のキム・ホンギュン外交部朝鮮半島平和交渉本部長との協議の前に、このように述べた。ティラーソン長官が18日、中国の王毅外交部部長との共同記者会見で、中国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)報復措置に対して特に言及をしなかったことをめぐり、様々な憶測が飛び交ったことを考慮したメッセージだ。
続いて開かれた韓米6カ国協議首席代表協議では「現在は北朝鮮と対話する時ではなく、あらゆる方面から対北朝鮮圧迫を強化していくことで、北朝鮮の考え方を変えていかなければならないことをもう一度確認した」と外交部関係者が伝えた。
ユン特別代表はこれに先立ち、同日午前、文在寅(ムン・ジェイン)陣営の外交安保参謀であるソ・フン梨花女子大学教授とチョ・ビョンジェ元駐マレーシア大使と面談した。文候補陣営側会談後に資料を発表し「現在、韓米同盟は強固であり、次期政権でも変わらないことを確認した」としたうえで、「北朝鮮核問題の対話の扉は開かれているが、いつ始めるかは北朝鮮の態度と韓日間の協議によって決まることにも意見の一致を見た」と明らかにした。今月21日、共に民主党の安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事、正しい政党の劉承ミン(ユ・スンミン)議員と面談したユン特別代表は、23日の出国を控えて、国民の党の朴智元(パク・チウォン)代表とも会って韓米関係などに対する意見を交換する。