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働きたいのに…韓国の若者10人に1人が失業状態

登録:2017-01-11 23:36 修正:2017-01-12 12:04
韓国の若者失業率推移=資料:統計庁//ハンギョレ新聞社

 昨年、雇用市場には厳しい風が吹いた。若者失業率は史上最高値を更新し、就業者増加幅は3年連続で減少し20万人台に急落した。雇用市場の萎縮は今年も続く見通しだ。景気は一段と悪化しており、リストラが本格化しているからだ。

 統計庁が11日に発表した「2016年年間雇用動向」によると、昨年の若者(15~29歳)失業率は9.8%だ。就業中、または求職中の若者の10人に1人は職を得られずにいるということだ。若者失業率は2010年(7.5%)以降、1年も欠かさず上昇している。特に男性青年の失業率はすでに2014年(10.5%)に10%を上回った後、昨年(10.9%)には11%台の目前まで跳ね上がった。

 新規雇用の創出が鈍化しているだけでなく、従来の働き口も消えている。製造業の雇用は昨年7月から前年同月比減少に転じた。年間基準では1年前より5千件の働き口が消えた。製造業の雇用が年間基準で減少したのは、2009年(12万5千件減少)以後、7年ぶりだ。

 雇用統計では、就業者に分類される自営業者が昨年増えたことも目を引く。賃金市場から押し出された人々が創業戦線に飛び込んだのだ。昨年の自営業者数は557万人で、1年前より7千人増え、反騰傾向を示している。

 昨年の就業者数の増加幅は29万9千人であり、2014年(53万3千人)以来着実に減少している。それでも就業者数が減少傾向に転じなかったのは、サービス業の雇用が1年間に33万8千件増えたからだ。サービス業の雇用拡大は保健・福祉(8万1千件)と公共行政(5万7千件)の分野が主導したことがわかった。

 政府は今年の雇用市場はさらに萎縮するものと見ている。企画財政部は昨年末に発表した経済展望で、今年増える雇用規模を26万件としている。企画財政部側は「景気の低迷が長期化しており、雇用市場の回復は短期的には難しいだろう」と話した。

キム・ギョンラク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/778273.html 韓国語原文入力:2017-01-11 15:25
訳M.C(1020字)

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