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[インタビュー]「国民が取り戻した釜山の『国民少女像』、最後まで守ります」

登録:2017-01-09 23:56 修正:2017-01-10 05:51
「未来世代が建てる少女像推進委員会」マ・ヒジン代表=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

釜山日本領事館前の少女像設置 
募金1年で市民からの寄付金8500万ウォン 
「少女像を守る私たちを引きずり出すときに 
婦人警官が泣いていました 
同じ国民なのになぜこんなことをしなきゃならないのか…」

「どんな外圧があっても、国民の力で建てた釜山の少女像を守ります」

 昨年の大晦日、釜山市東区(トング)草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館前の「平和の少女像」(少女像)の除幕式を開いた「未来世代が建てる少女像推進委員会」(推進委)のマ・ヒジン代表(24、釜山大学航空宇宙工学科3年・写真)はぐっとこぶしを握ってこのように話した。

 マ代表は、釜山の少女像設置と関連し、韓日通貨スワップ協議中断など日本の強力な報復措置に対して「日本はいまだに日本軍『慰安婦』問題など戦争犯罪に対して心からの謝罪をしていない。加害国の日本が逆に大声を上げている。厚かましく無責任な姿勢」と批判した。さらに「日本軍『慰安婦』問題は私たちの歴史の癒えることのない傷だ。政府も日本のこのような態度を強く批判し、国民の意思を尊ぶべきだ」と指摘した。

 マ代表は2015年12月28日の韓日日本軍「慰安婦」問題合意(12・28合意)の発表後、日本総領事館の前に少女像を建てることを決心した。彼女は「韓国の未来を導いていく青少年、若者が積極的に乗り出すべきだと考えて推進委員会作りに取り組み、昨年3月推進委が発足した」と話した。

 推進委は、日本総領事館前の「人間の少女像」1人デモを率いながら、釜山の各大学と都心で少女像建設募金活動を繰り広げた。市民団体も昨年6月、サポーターズを作り推進委の活動を支援した。市民たちは推進委を支持し、寄付金を送った。このようにして少女像の製作支援金8500万ウォン(約823万円)が集まった。

 しかし、管轄地方自治体である東区は道路交通法を理由に少女像建設を許可しなかった。数回の協議によっても東区は意向を変えず、推進委は12・28合意1周年である先月28日、日本総領事館前に少女像を建てた。

 「当時、警察は少女像を守っている私たちを幾重にも取り囲みました。東区職員と思われる人々が集まって来て私たちを引きずり出しました。頑張ったけれど、力不足でした。これに抗議する時、一人の婦人警官の目には涙が溜まっていました。同じ国民同士がなぜこのようにしなければならないのか、胸が痛みました」。マ代表はその日公務執行妨害容疑で警察に連行されたが、翌日の先月29日に釈放された。

 少女像を強制撤去した東区は、国民的批判世論に押され、同月30日に日本総領事館前の少女像の設立を許可し、推進委はその日少女像を建てた。

 推進委は、少女像を守るために少女像見守り活動を繰り広げている。見守り隊たちは少女像を見に来た人々に、少女像の意味と日本軍「慰安婦」問題などを説明する。推進委は少女像の公共造形物登録を進めている。マ代表は「釜山の少女像は国民が建てた少女像という意味で「国民少女像」というニックネームもついた。誤った歴史を立ち直らせるまで、若者や青少年は国民と一緒に行動して闘う」と約束した。

釜山/キム・ヨンドン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/777948.html 韓国語原文入力:2017-01-09 16:14
訳M.C(1510字)

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