開幕作「春夢」など10年間299本上映される
俳優キム・ウィソン「映画祭の独立」求める立て札持ってレッドカーペットに入場
釜山国際映画祭が20年間で初めて、釜山(プサン)市長の開会宣言なしで幕を開けた。今月6日午後7時、釜山海雲台区の映画の殿堂でソ・ビョンス釜山市長の不在の中、第21回釜山国際映画祭の開幕式が行われ、10日間の日程が始まった。
ソ市長が開幕式に出席しなかったことは、これまで表現の自由と独立性危機を経験してきた映画祭が、民間出身のキム・ドンホ理事長体制の発足をきっかけに、今後、民間主導で運営されることを内外に宣言したものと見られる。開幕式に先立ち、午後6時から開かれたレッドカーペットイベントで、俳優キム・ウィソン氏が映画祭の独立性の保障を求める立て札を持って入場する場面もあった。
(今回の映画祭では)開幕作として張律監督の「春夢」が上映されたのを皮切りに、世界69カ国の299本の映画が上映される。上映本数は例年とあまり変わらない規模だが、空転の危機を経験したことで準備期間が短かった上、企業協賛金と映画振興委員会の支援金が減り、全般的な規模は大幅に縮小された。今回の映画祭の招待作品は、予算不足で釜山市南浦洞(ナムポドン)一帯の映画館を借りられず、海雲台区の映画の殿堂周辺の映画館で上映される。映画祭が開始された南浦洞の劇場街で映画が上映されないのも今回が初めてだ。
開幕前日の5日、台風第18号「チャバ」で海雲台に設置した野外舞台BIFFビレッジが破損し、映画祭の屋外イベントはいずれも映画の殿堂「トゥレラウム」に移して行う。