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「古里原発は稼働中断し、新たな原発建設は取消を」脱原発団体が要求

登録:2016-09-21 00:27 修正:2016-09-21 07:17
原発密集地帯周辺の地震(規模5.0以上)現況//ハンギョレ新聞社

 相次ぐ地震に釜山の反核団体などが、原子力発電所の安全性の問題を提起し、古里(コリ)原発の稼動中断と精密点検、新古里(シンコリ)5・6号機建設計画の取り消しを要求した。

 脱核釜山市民連帯とカトリック韓日脱核平和巡礼団は20日、釜山市機張(キジャン)郡長安(チャンアン)邑の古里原子力本部の前で記者会見を開き、このように要求した。古里原発には原発8基が集まっているが、政府はここに追加で新古里5・6号機の建設を推進している。古里原発を基準に半径30キロ以内には、釜山約248万人、蔚山(ウルサン)約103万人、慶尚南道約29万人、合計382万人が暮らしている。

 これらの団体は「観測史上最大規模の5.8の地震が発生してからわずか一週間で再び地震が発生した。地震が発生した慶尚北道慶州(キョンジュ)のすぐ上には月城(ウォルソン)原発があり、下には古里原発がある。原発に対する客観的で独立的な精密安全点検と総合対策を用意するまで、原発稼動を中止すべきだ。活断層調査をまともにせずに承認した新古里5・6号機建設計画は白紙に戻すべきだ」と要求した。さらに、「国民は今回の地震発生から15分ほど経過した後で、国民安全処から地震の知らせのメールを受け取った。古里原発付近の住民は、地震発生から1時間ほど経ってから村ごとに地震関連の放送を聞いたという。その間、国民安全処のホームページは12日と同様にまた役立たずになった。相次ぐ地震にも政府などはきちんとした対策を出していない」と指摘した。

 古里原発のすぐ近くの吉川(キルチョン)村に30年以上暮らしているイさん(69)は「地震発生後、約10分過ぎて国民安全処からの緊急携帯メールを受けたのがすべて。地震の発生に備えた対策、非常時の計画などの災害案内は全くなかった。現政権の支持者だったが、政府の情けない対応を見るともどかしい。相次ぐ地震で古里原発の安全性に不安を覚える。原発の追加建設に反対する」と話した。

 古里原発本部は「地震による被害はなく、現在古里原発は4基が正常に稼動中だ。災害の非常段階を警戒クラスに転換し、非常体制を維持している。古里原発は発電所の直下で発生する規模5.9~6.5の地震まで耐えられるよう耐震設計がされている」と話した。

 カトリック韓日脱核平和巡礼団は記者会見を終えた後、古里原発本部から新古里原発まで徒歩巡礼をした。 さらに月城原発や原発予定地である慶尚北道盈徳(ヨンドク)、江原道三陟(サムチョク)などを訪れた後、23日にソウルの明洞聖堂前広場で脱原発コンサートを開催する。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/761848.html 韓国語原文入力:2016-09-20 20:27
 訳M.C

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