北朝鮮が24日、潜水艦弾道ミサイル(SLBM)を発射した。これまでの飛行距離中最も長い500キロメートルを飛行した。初の潜水艦弾道ミサイル発射成功と見られる。
合同参謀本部は同日「北朝鮮が24日午前5時30分頃、咸鏡南道新浦(シンポ)付近の海上で潜水艦発射ミサイル一発を東海上に試験発射した。ミサイルは約500キロメートル飛行し、過去何回か行った試験発射に比べ進展したものとみられ、現在、韓米で精密分析中である」と明らかにした。米国の北米航空宇宙防衛司令部(NAADC)も「『北極星』(KN-11)と推定される潜水艦発射弾道ミサイル」の発射を確認した。米国務部の官吏は「ミサイルは480キロメートル(300マイル)飛行し、日本の防空識別区域(JADIZ)に落下した」と述べた。
北朝鮮のSLBM発射は今年に入り3回目、7月9日以降46日ぶりだ。 高高度防衛ミサイル(THHAD)配備を巡る衝突のために東北アジア関係国の協力が乱れた隙を利用した北朝鮮のSLBM開発プログラムによる試験発射であり、情勢的には韓米合同軍事演習の乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG、8月24日~9月2日)に対する反発という性格もあると解釈される。
軍当局は今回の発射を事実上成功と評価していると伝えられる。北朝鮮のSLBMは4月23日の発射時は約30キロメートル飛び、7月9日には約10キロメートルの飛行にとどまった。北朝鮮は特に今回のミサイルを高度400キロメートル以上の高さに打ち上げたという。正常な角度で低く打ち上げた場合、1000キロメートル以上飛んだだろうと推定される。
韓国政府は「外交部報道官声明」で「国連安保理決議違反」とし、「国際社会とともに強力で実効性ある対北朝鮮制裁と圧迫が行われるよう総力を傾ける」と明らかにした。米国防省のゲイリー・ロス報道官は、対北朝鮮制裁強化に向けて「米国の憂慮を国連に伝える」と述べた。日本の安倍晋三首相は「北朝鮮の潜水艦発射ミサイルが日本の防空識別区域に落ちたのは初めて」とし、「日本の安保に重大な脅威」と批判した。中国外務省の陸慷報道官は「すべての関連当事国は緊張の局面を引き起こす行為を自制すべき」と述べた。
パク・ビョンス先任記者、ワシントン・東京・北京/イ・ヨンイン、キル・ユンヒョン、キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2016-08-24 23:24