「政治は生死の問題…どうしてタブー視するのか」
「政治家の知人はただの一人もいない…私は音楽で進化する」
政治イシューに関する所信ある発言で注目を浴びている歌手イ・スンファンが、率直な心境を明らかにした。
16日、彼はフェイスブックで「芸能人の話には根掘り葉掘り熱を上げておられながら、どうしていざ食べていく問題、いや生死の問題である政治に対する話はタブー視するのでしょうか?」と切り出した。次いで「誰かがそういう状況を望んで、そういうふうに作り上げているとは思いませんか?」と問いかけた。
イ・スンファンはさらに「私にしきりに『選挙に出ようと思っているのか』と言われる方たち。常識に反する事に対して私が常識を口にすれば政治家になろうとしているんだと見る偏狭で粗雑な発想は、一体どこから来るのですか?」と書いた。
そして「政治家はただの一人も知らないし、もし連絡してこられる方がいれば、すべて丁重にお断りしています。(私の公演チケットを頼んでくる方もいらっしゃいますから)」と書き、「それが私がなんでも堂々と話すことができる理由でもあります。そう言うお前は汚れてないのかと尋ねるなら、尋ねるあなたよりはずっときれいですと申し上げることができます」と言い切った。
彼はまた「ポンハ音楽会で文在寅(ムン・ジェイン)代表と写真を一枚撮った事があり(それはボンハ音楽会の伝統です。権<クォン>女史が全ての出演陣に茶菓を接待します。本当に温かい方です)(訳注:慶尚南道金海市進永邑本山里ボンハ村は故盧武鉉<ノ・ムヒョン>大統領の故郷で、彼を記念して毎年音楽会が開かれている。 権女史は故盧武鉉大統領の夫人)、歌詞を書いてくれたト・ジョンファン詩人(訳注:新政治民主連合所属の国会議員)と一回食事した事があります。電話番号は知りません」と説明した。次いで「女の方の電話番号の方が千万倍も知りたいです」と言い「もしかしてまた難癖つけられてはと思うので、先に自己防御をしておきます」とウィットを利かせて付け加えた。
イ・スンファンは「私はひたすら音楽に、公演に骨を埋めるつもりです。現在よりもっともっと進化したいのです。誰も追い付けないようにです。だからそういう非難はお門違いです」として「もう一度申し上げますが、私の話は常識と正義についての話です」と締めくくった。
これまでイ・スンファンは社会関係網サービス(SNS)で、政治的社会的イシューに所信ある発言を多くしてきた。
最近ではセヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表の二番目の婿の麻薬問題と関連して、「私の父は私に『風邪薬飲むにも気を付けて飲みなさい。それで言いがかりをつけられたらどうする』と言うくらいなのに…」という文を自分のフェイスブックに載せた。
また 金武星(キム・ムソン)代表が今月2日の国会交渉団体代表演説の後「労働組合が鉄パイプで公権力に歯向かう。そんな不法行為がなかったなら、韓国は(国民所得)3万ドル水準を越えているだろう」と発言したことに対しても、苦言を惜しまなかった。 イ・スンファンは当時、金代表に向かって「親日附逆派を清算してその財産を還収し、四資防(4大河川事業、資源外交、防衛産業事業)にとんでもないお金を使わなかったなら、5万ドルになっているはず」と言った。 こうした発言に対して一部のネチズンが「選挙に出ようとして所信発言している」と非難し、イ・スンファン自ら心境を明らかにしたものと見える。