辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテ総括会長の父親の法事(31日)を迎え、辛総括会長の夫人である重光初子氏と長男のシン・ドンジュ前日本ロッテホールディングス副会長、辛総括会長の弟であるシン・ソンホ日本サンサス社長らが続々と韓国に入国した中で、日本に留まっているシン・ドンビン会長は帰国を延期した。 家族の集いより日本ロッテホールディングスの代表理事として、兄弟間経営権紛争で不安定になった会社を安定させ、株主たちと接触することを重視したと解釈される。
ロッテ広報室は31日、「今月15日、ロッテホールディングスの代表理事を務めることになったシン・ドンビン会長が数カ月間業務報告を受けられなかった。 事業計画を点検・修正し、関係企業とも接触しなければならず帰国を延期した」と明らかにした。 ロッテのある役員は「宗教的理由で祭祀に参加しないという報道は事実ではない。過去にも外国で仕事がある時は祭祀(法事)に参加出来なかったことがある」と話した。
シン会長はこの日、さまざまな航空券を予約してあったため帰国の可能性があると見られていた。 シン会長が帰国を延期したことで、祭祀を契機に作られた家族の集いで経営権紛争に対する調整がなされるという展望は可能性が希薄になった。
この日、ロッテグループは、中国事業の大規模赤字説について説明するなど、辛格浩総括会長が中国事業のためにシン・ドンビン会長に背を向けたというシン・ドンジュ前副会長の主張に反論した。ロッテ百貨店のイ・ウォンジュン代表理事は記者団と会い「7月7日、中国事業担当カン・ヒテ副社長が辛格浩総括会長に中国事業と関連して報告した。総括会長がなぜ中国事業をさらに拡張しないのか、積極的にしないのかと尋ねると、カン・ヒテ副社長はそれは私たちが5店舗を安定化させてから行うと答えた。総括会長は良い場所には早く進出するよう指示した」と話した。イ代表理事は「19の系列会社が中国に入っている。 2009年の進出以後、2014年までに累計売上14兆ウォン(約1兆5千億円)、3200億ウォン(約340億円)の営業赤字を出し、来年には売上額が4兆5000億ウォン、営業利益は900億ウォンの黒字になる」と説明した。