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百済遺跡が世界遺産登録

登録:2015-07-06 00:17 修正:2015-07-06 07:01
ユネスコ世界文化遺産委員会は4日、忠清南道公州公山城と宋山里古墳群など百済後期遺跡8カ所からなる「百済歴史遺跡地区」の世界文化遺産登載を決めた扶余定林寺址 =文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 約1500年前の百済時代の遺跡と建築物が初めてユネスコ世界文化遺産目録に載った。

 先月29日からドイツのボンで第39回会議を開いているユネスコ世界遺産委員会(WHC)は、4日午後(韓国時間)に審査会議を開始し、韓国が申請した「百済歴史遺跡地区」の世界文化遺産登録を決めた。 百済歴史遺跡地区は忠清南道・公州(コンジュ)の公山城(コンサンソン)と宋山里(ソンサンニ)古墳群、扶余の官北里(クァンブンニ)遺跡、扶蘇(プソ)山城、陵山里(ヌンサンリ)古墳群、定林寺(チョンニムサ)址、羅城(ナソン)、全羅北道益山(イクサン)の弥勒寺(ミルクサ)址と王宮里(ワングンニ)遺跡の8カ所を百済後期時代の代表遺跡とし、1~5世紀初期の百済の首都である漢城(ハンソン、現ソウル)遺跡は除外した。

 文化財庁は「百済歴史遺跡地区を調査したイコモス(ICOMOS=国際記念物遺跡協議会)の専門家たちが、韓国、中国、日本の古代王国間の相互交流で成し遂げた建築技術の発展と仏教の拡散を示しており、百済の歴史と文化の突出した証拠になる点を高く評価した」と説明した。 「百済歴史地区の首都立地選定から百済の歴史を、仏教寺刹を通じて百済の来世観と宗教を、城郭と建築物という下部構造を通じて百済独自の建築技術を、古墳と石塔を通じて百済の芸術美に触れることができるという意見を出した」と文化財庁は伝えた。

 百済歴史遺跡地区は2010年にユネスコ世界遺産暫定目録に載った後、昨年1月に登録を公式に申し込み、今年5月にはユネスコの諮問機構であるイコモスが登録勧告判定を下し、登録が有力視されていた。

益山弥勒寺址 =文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

扶余羅城 =文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 今回の登録決定により、韓国は文化遺産と自然遺産を合わせて12件の世界遺産を持つことになった。世界文化遺産については、1995年に慶州(キョンジュ)石窟庵(ソクラム)、仏国寺(プルグクサ)と、陜川(ハプチョン)の海印寺(ヘインサ)蔵経板殿、ソウルの宗廟(チョンミョ)が初めて登録されて以来、昌徳宮(チャンドックン)と水原(スウォン)華城(ファソン)(1997年)、慶州歴史遺跡地区、全羅北道高廠(コチャン)・全羅南道和順(ファスン)・仁川江華(カンファ)支石墓(コインドル)遺跡(2000年)、朝鮮王陵(2009年)、河回村(ハフェマウル)と良洞(ヤンドン)マウル(2010年)、南漢山城(ナムハンサンソン)(2014年)まで10件が次々と目録に載った。世界自然遺産については、済州(チェジュ)火山島と溶岩洞窟(2007年)が唯一だ。北朝鮮の場合、2000年代以後に平壌(ピョンヤン)一帯の高句麗古墳群と開城(ケソン)歴史遺跡地区が世界文化遺産として登載され、中国も東北地方の高句麗古墳群を別途に世界遺産目録に載せている。 今回の百済歴史遺跡地区の登録により、高句麗、新羅とともに三国時代の主要文化遺産が全て世界文化遺産目録に載ることになった。

 一方、今回の世界遺産委員会会議では百済歴史遺跡地区とともに発泡酒シャンパンの著名な産地であるフランス北東部シャンパーニュのブドウ園とブルゴーニュのブドウ園が登載された。 この他にシンガポールのボタニカルガーデン、トルコのディヤルバクル要塞都市とハーブガーデン、モンゴルのブルカン・カルドゥン山、イランのスーサ遺跡、デンマークのモラヴィア教会など計11カ所の遺産が5日午前までに世界遺産登録を終えた。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/698932.html 韓国語原文入力:2015-07-05 19:50
訳J.S(1783字)

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