北朝鮮が23日、ソウルで開所した国連北朝鮮人権事務所(人権事務所)に対し、「反共和国人権騒動の終着点は戦争」だと威嚇するなど、攻勢を強めている。
北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は28日の論説で、「国連北朝鮮人権事務所がソウルに巣を作ったことで、北南関係は最悪の破局を迎えることとなった」と主張した。北朝鮮は27日、祖国平和統一委員会書記局報道でも「傀儡一味は、毎日のように私たちの核の脅威と人権問題を言い触らしながら、米国や日本のような主人との軍事的結託を強化することに熱を上げている」とし「朴槿恵(パク・クネ)一味が、今のように外勢と結託し、同族対決を引き続き追求する場合、もたらされるのは戦争しかない」と主張した。ヤン・ムジン北韓大学院大学教授は、「北朝鮮が実質的に韓国を圧迫しようとしているが、南北対話と交流が中断されているため、捜査力を動員した機関の名前で談話を発表すること以外、他の手段がない状況だ」と分析した。
北朝鮮はこれに先立ち19日、人権事務所ソウル開設を理由に、2015光州ユニバーシアード大会への不参加を通知したのに続き、人権事務所開所式当日には、抑留中の韓国人のキム・グッキ氏(61)とチェ・チュンギル氏(56)に無期懲役刑を宣告した。今月15日、6・15南北共宣言15周年を迎え、北朝鮮が「朝鮮民主主義人民共和国政府声明」を出し、南北当局間の対話と交渉に乗り出す意向を示したが、人権事務所開設でこのような雰囲気が消えた。
韓国語原文入力: 2015-06-28 20:00