ホン・ジュンピョ慶尚南道知事に対するリコール運動が始まった。 リコールが成功すれば、ホン知事は任期中に住民により解職される初の地方自治体長になる。
「親環境無償給食を守ろう慶南運動本部」は23日、慶尚南道昌原(チャンウォン)市民主労総慶南本部講堂で、慶南18市・郡別代表200人余が参加する中で臨時総会を開き、ホン・ジュンピョ慶南道知事に対するリコール推進を満場一致で決めた。 リコール運動には 「晉州(チンジュ)医療院住民投票運動本部」など市民社会団体、野党4党の慶尚南道本部、宗教界も参加を決議した。
無償給食運動本部はリコール決議文で「もう私たちはホン・ジュンピョ知事に何も期待しない。我執と不疎通の象徴である彼をこれ以上道知事として認めない。 私たちは、道民を無視して独善的な道政を行なう彼とは同じ慶南で生きて行くことができない。 私たちは彼を道民の手でリコールすることにより、無償給食を復活させる」と明らかにした。 また「慶南道民に必要なのは、道民の言葉に耳を傾け道民の念願を率先して実践する知事であって、道民を無視して道民の上に君臨し自分勝手な道政を行なう知事ではない。そんな道知事は要らない。私たちは傍若無人の道知事を審判することで民主道政の基礎を打ち立てる」と付け加えた。
運動本部は25日にリコール運動本部準備委員会を構成し、来月初め慶尚南道選管委にリコール代表者証明書の交付を申請することにした。 来月中旬にはリコール運動本部を発足させ、直ちにリコールのための署名作業に入る予定だ。
リコール投票を実施するためには、代表者証明書を受けた日から120日以内に慶尚南道の全有権者の10%以上の署名を集めなければならない。 またリコール投票は全有権者の3分の1以上の投票がなければ開票できず、全有効投票の過半数が賛成しなければリコールは成立しない。 来月中旬に代表者証明書の交付がなされれば、署名は11月20日頃完了して、投票は来年1月20日頃になされるものと予想される。 署名などの日程が繰り上げられれば投票は今年末にも可能である。
しかし、2007年のリコール制導入以後、全国で64人に対するリコール運動が推進されたが、署名不足などの理由で実際に投票が行われたのは8人だけであり、そのうちリコールされたのは2人だけだ。リコール投票要件が厳しい上に、有権者の3分の1以上の投票を実現することが非常に難しいためである。
「親環境無償給食を守ろう慶南運動本部」のチン・ホングク常任共同代表は「できることもできないことも全てやって見たが、無償給食を復活させることはできなかった。それで私たちのできる最善の方案としてリコールを推進しようとする。 ホン知事は晉州医療院を強制廃業させて老人たちの命を奪い、無償給食をなくして子供達のご飯まで奪った。 彼を道知事職から引き下すまで揺らぐことなく進む考えだ」と語った。
一方、無償給食運動本部と父母の会の代表は、7日から慶南道庁入り口でハンスト座り込みを行い、ホン知事に対し22日までに無償給食復活に対する回答を要求したが、ホン知事は結局何も答えなかった。