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世界の女性平和運動家たち、平和を願いDMZを縦断した

登録:2015-05-24 22:51 修正:2015-05-25 07:16
世界の女性平和運動団体である「ウィメン・クロス・DMZ」の代表団と韓国の女性団体や宗教界、約1000人の市民たちが24日午後、京畿道坡州市臨津閣平和ヌリ公園で開かれた「2015女性平和行進フェスティバル」でパッチワークを持って「私たちの願いは統一」の歌を歌っている=坡州/イ・ハンギョレ新聞社

 「平和」と「女性」の名で、休戦ラインを横切った。

 15カ国の女性平和運動家約30人が参加した「ウィメン・クロス・DMZ」(Women Cross DMZ)が24日午後12時頃、北朝鮮から非武装地帯(DMZ)を通過し、京義線陸路を通じて韓国の地を踏んだ。板門店を歩いて渡るという当初の計画は、韓国政府の反対の意思を反映し、バスで京義線を通過するよう変更された。しかし、世界的に名だたる人物たちが南北分断の象徴である非武装地帯を縦断し、平和のメッセージを投げかけたものであり、最近のパン・ギムン国連事務総長の訪朝決裂とヒョン・ヨンチョル北朝鮮人民武力部長処刑諜報の公開をめぐる対立などで一層凍り付いた南北関係に、温もりを届けるきっかけとして期待されている。

 韓国側に到着後、京畿道・坡州(パジュ)の都羅山(トラサン)南北出入事務所で開かれた記者会見で、ウィメン・クロス・DMZの名誉委員長である米国の女性活動家グロリア・スタイネム氏(81)は「15カ国から来た女性たちが、南北両国を結び付けた」とし「私たちも、果たして実現できるのかについて自身がなかったが、対話と和解、女性の人権のための平和な道のりを達成したことを誇りに思っている」と述べた。

 1976年にノーベル平和賞を受賞したアイレッド・ゴリガン=マグワイヤ氏(71·アイルランド)は、「北朝鮮で見た中で最も悲しかったのは、離散家族だった。兄弟姉妹なのに、終わらない冷戦のせいで、彼らは再会できていない」とし「まだ終わらない冷戦体制の中でも、南北が共通の人間性と兄弟姉妹愛に焦点を合わせ、平和的な対話を続けることを願っている。平和は可能である」と述べた。 2011年にノーベル平和賞を受賞したリベリアのレイマ・ボウィ氏(44)も「民間と民間の外交を通じて南北間の新しいコミュニケーションの道を作った。私がリベリア内戦を経験しながら持ち続けた信念は、小さな一歩が世界を変えられること」だと強調した。

 北朝鮮当局の協力を引き出すのに重点を置いて、北朝鮮の劣悪な人権状況は無視したのではないかという一部の指摘に対して、マグワイヤ氏は、「人権は正常な状態で保障されるものだが、北朝鮮は絶え間ない経済制裁の中で、いまだ戦争中であり、人権の保障が困難な政治的状況にある」と答えた。

「ウィメン・クロス・DMZ」代表団と韓国の女性団体など約300人が24日午後、京畿道の統一大橋から臨津平和ヌリ公園に向かって鉄柵に沿って歩いている。同代表団はこの日の昼、バスに乗って京義線陸路を通じて非武装地帯を通過した=坡州/イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 彼女らは続いて臨津閣(イムジンガク)平和ヌリ公園で開かれた「2015女性平和行進フェスティバル」で「2015年朝鮮半島の平和と統一のための宣言文」を発表した。宣言文は、停戦協定を平和協定に転換する▽離散家族の再会を支援する▽罪のない市民に害を及ぼす制裁措置を撤回する▽女性と少女のための戦時暴力を禁止し、第二次世界大戦当時性奴隷だった慰安婦女性のための正義を樹立する▽世界平和構築の礎として、朝鮮半島の和解と統一のために、世界中の人々の支持を促すという内容を盛り込んだ。

坡州/キム・ジフン、ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-05-24 19:22

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/692605.html  訳H.J

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