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世界の女性平和運動家たちが平壌、そしてDMZへ

登録:2015-05-20 08:16 修正:2015-05-25 06:31
朝鮮半島の平和と統一を祈りDMZを歩いて渡る「ウィメン・クロス・DMZ」メンバーたちが19日、北京のホテルで平壌行き飛行機に乗る前に記者会見を行っている=ソン・ヨンチョル特派員//ハンギョレ新聞社

 「私たちの一歩が、長い間、分断の苦しみを味わってきた朝鮮半島の人々の慰労となり、統一に向かう明るい未来の可能性を開くことを願います」

 世界15カ国から約30人の著名な女性・平和運動家が集まった「ウィメン・クロス・DMZ」(Women Cross DMZ)が19日、中国の北京を経て平壌(ピョンヤン)に向け旅立った。彼女たちは5日間、北朝鮮で「女性と平和作り」をテーマにしたシンポジウムと音楽会を開き、子供病院などを訪問する。24日には非武装地帯(DMZ)を歩いて韓国の板門店(パンムンジョム)に到着する予定だ。米国の女性運動を代表する人物であるグロリア・スタイネム氏、ノーベル平和賞受賞者のリベリアのレイマ・ボウィ氏、北アイルランドのマイレッド・マグワイア氏、ウォルトディズニー創業者の孫娘エビゲイル・ディズニー氏などが参加している。

 彼女たちはこの日、平壌に向かう直前、北京のホリデーイン・ホテルで記者会見を開き、朝鮮半島の平和を求めて離散家族の痛みを慰めた。マグワイア氏は「平和の女性使節団である私たちがDMZを歩いて縦断するというのは驚くべき機会だ。DMZは大多数の朝鮮半島の人々の意思に反して作られ、数多くの離散家族が痛みを体験している」とした上で、「私たちは彼らを慰め、朝鮮半島の平和と統一を支持するため行動を始めた」と述べた。

 女性主導の非暴力闘争を導きリベリア内戦の終結に尽力したボウィ氏は、「私の国も過去、戦争と深刻な人権蹂躪を体験した。朝鮮半島は世界で最も危険で、葛藤と苦痛、深い桎梏がある土地だ。世界のどこかの一つの地域でも平和でないなら、そこに真の平和はない。朝鮮半島の平和に関心を持つのは、世界市民としての当然の義務だ」と述べた。彼女は「平和はすべての人を幸せにさせる強力な爆弾だ。女性たちに解決できない葛藤や反目などない。南北の政治家が苦痛を(後世代に)残さず、今の世代で戦争と分断を終わらせることを希望する」と強調した。

 彼女たちは、最近の北朝鮮のヒョン・ヨンチョル人民武力部長処刑の便りと北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験などで南北間緊張が高まっている敏感な時期での訪朝に心配はないかとの記者の質問に、「すでに北朝鮮の承認を得ている。私たちは24日に歩いて板門店に到着するだろう」と答えた。そして女性と韓国の平和を象徴するW字模様の五色布を広げて見せた後、平壌行き飛行機に乗るため空港へ向かった。

北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-19 21:27

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/691989.html 訳Y.B

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