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米下院議員4人、安倍首相の米議会演説を控え「過去を謝罪する機会と考えるべき」

登録:2015-04-22 21:59 修正:2015-04-23 07:37
日本軍慰安婦被害者イ・ヨンスさん(右)が21日(現地時間)、米国議事堂を訪問し、マイク・ホンダ米国下院議員と話している。ホンダ議員をはじめとする米下院議員4人はこの日、安倍首相の過去事謝罪を促す演説をした ワシントン/パク・ヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

 米国の下院議員4人が21日(現地時間)午後7時頃、ワシントンの米国議事堂本館にある下院本会議場の演壇に順に立った。 一週間後に安倍晋三日本首相が演説する場所だ。この日の公式会議が終わった後だったが、議員らは安倍首相の演説が過去に対する真の謝罪をする機会にすることを促すために特別演説を申し込んだ。

 「もうこれ以上は待てない。第2次大戦終戦70年が過ぎた今、安倍首相が日本政府として明白な謝罪をすべき時だ」。 白髪混じりのマイク・ホンダ議員(民主・カリフォルニア州)が本会議場が震えるほどに大きな声で一喝した。 ホンダ議員は「一部の人々は日本が既に十分に謝ったとして、今後は前に進まなければならないと言う。 しかし、最近の日本で相次ぐ歴史修正主義的試みを見れば、我々が平和と和解のために一歩踏み出す度に日本の政府は二歩ずつ後退している」と述べた。

 ホンダ議員は、2007年に米下院は決議121号で日本政府に向け「日本軍が若い女性たちを強制的に性的奴隷状態にした事実を認め、公式に謝罪し、次世代にこれを正しく教育しなければならない」と促したが、日本政府はこれを受け入れなかったと批判した。

 この日の演説は2007年に米下院聴聞会に出席し証言した慰安婦被害者イ・ヨンスさん(87)が見守る中でなされたために一層注目を浴びた。 19日に米国に到着したイさんは、ワシントンの挺身隊問題対策委員会(会長イ・ジョンシル)関係者と市民参加センターのキム・ドンソク常任理事などと共に傍聴席で議員の発言を聴いた。

 ホンダ議員は、イさんが1944年に慰安婦として体験した惨状を取り上げて「イさんは20万人を超えるアジア・太平洋地域の慰安婦被害者の中で生き残っている100人未満の生存者中の1人」とし「イさんを含めて、すでに亡くなった数十万人の魂がまだ正義と平和を待っている」と語り場内を粛然とさせた。 彼の演説は20分続いた。

 他の3人の議員は“1分演説”制度を活用し、短く要点を話した。議員たちは揃って安倍首相の今回の演説が日本の首相としては史上初めての米議会合同演説であるだけに、これを歴史的な機会として活用することを促した。

 スティーブ・イズリエル議員(民主・ニューヨーク州)は「安倍首相は日本の戦争の歴史と性的奴隷という残酷行為を正直に話さなければならない」として「これを無視するならば非常に困難な未来が到来するだろう」と警告した。 彼は「安倍首相は来週この場所に立って、真実の光に傷をさらすことによってこそ治癒できるだろう」と述べた。 ビル・パスクレル議員(民主・ニュージャージー州)は「安倍首相が慰安婦問題に関する演説をすることによって、治癒と謙虚な和解の土台を築くことを希望する」と述べ、チャールズ・ランゲル議員(民主・ニューヨーク州)は「安倍首相が日本が戦後積み重ねてきた正直さを今回の演説を通じて回復することを要請する」と述べた。

ワシントン/パク・ヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/688069.html 韓国語原文入力:2015-04-22 20:13
訳J.S(1579字)

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