大統領府は12日、国会が李完九(イ・ワング)首相候補者任命同意案を速やかに処理することを要求し、これをめぐる与野党の攻防に終日神経を尖らせた。大統領府は16日に再び開かれる本会議で首相任命同意案が通過すると見て、同意案の通過直後に内閣改造などの人選案を発表するための準備を終えたと伝えられた。
ミン・ギョンウク大統領府報道官は同日午前のブリーフィングで、「(首相候補)承認が早急かつ円満に処理されることを願っているという立場はすでに示しており、その立場に変わりはない」とし「首相が承認されると、(新首相の)提請を受けて人事を刷新するという原則も変わっていない」と述べた。大統領府は16日、候補者の任命同意案が可決されれば、通過直後人選案を発表するか、それとも連休前日の17日に発表するかについて苦心している。人選の幅は、すでに大統領府が予告したのように、空席となっている海洋水産部長官を含めて2〜3人の大臣を交替する小幅の内閣改造と大統領府秘書室長の交替と政務特別補佐団の構成を発表する水準になると予想される。
後任の秘書室長には、ホ・ナムシク前釜山市長、キム・ビョンホ言論振興財団理事長、キム・ソンホ元国家情報院長などが挙げられており、政務特別補佐団にセヌリ党キム・テファン、ユン・サンヒョン議員とチョン・ジンソク元議員などの参加が予想される。
こうした中、クォン・ヨンセ駐中大使が近いうちに外交部の定期公館長人事の時に交替され帰国することになったと伝えらおり、注目を集めている。クォン大使は、2012年の4・11総選挙当時には事務総長、大統領選挙当時にはキャンプ総合状況室長を務め、朴槿恵(パク・クネ)大統領当選に寄与した「開国の功臣」の一人である。クォン大使は、これまで大統領府秘書室長や統一部長官などへの抜擢が噂されてきた。しかし、本人は、来年4月の総選挙で自分の選挙区だったソウル永登浦(ヨンドゥンポ)乙に出馬して4選に挑戦する意向を周りに伝えている。
与党内部では、首相にふさわしい資質を備えているかをめぐって問題になっている今回の李完九候補者の人事聴聞会をきっかけに「朴槿恵大統領の首相交替カードが色褪せた」という評価とともに、人的刷新の幅を増やすべきだという主張が力を得ている。しかし、朴大統領がこれを受け入れる可能性は高くないと思われる。
韓国語原文入力: 2015.02.12 20:19