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”ナッツリターン”チョ前副社長に懲役1年の実刑

登録:2015-02-12 21:57 修正:2015-02-13 07:04
昨年12月30日夜に逮捕状が発給されたチョ・ヒョナ前大韓航空副社長がソウル南部拘置所に収監されるためソウル孔徳洞のソウル西部地検に向かっている。キム・ジョンヒョ記者 //ハンギョレ新聞社

米国ニューヨーク発の大韓航空A380航空機の中で乱暴を働き航空機を強制的に引き返させた疑い(航空保安法の航路変更)などで拘束起訴されたチョ・ヒョナ前大韓航空副社長(41・写真)に懲役1年の実刑が宣告された。

 ソウル西部地裁刑事12部(裁判長オ・ソンウ)は12日、「地上移動中の航空機をゲートに向かわせたのも”航路”を変更したものと看做すべきだ」とし、航路変更容疑を有罪と認めた。当時の航空機が空路ではなく、地上にいたので、航路変更罪が成立しないとしたチョ前副社長側の主張は退かれた。

 裁判所はまた、機内安全業務を担当するパク・チャンジン事務長などを暴行(航空保安法の安全運航阻害暴行)して、パク事務長を強制的に飛行機から降ろした行為(業務妨害及び強要)に対しても有罪を認めた。しかし、国土交通部の調査を控えて、証拠隠蔽を指示して調査を妨害した疑い(偽計による公務執行妨害)については、「国土部側の不十分な調査が真実を明らかにできなかった原因」だとし、無罪を認めた。

 裁判所は「チョ前副社長が本当に反省しているかは疑問だが、初犯であり、大韓航空がパク事務長などが通常の業務に戻れるために努力するとした点などを参酌し、懲役1年を宣告する」と量刑理由を明らかにした。裁判所は「従業員を奴隷のように思っていなかったら、決して起こらなかったはずの事件」だとチョ前副社長を叱咤した。チョ前副社長の指示で組織的な証拠隠滅を行った疑いで起訴された大韓航空のヨ常務(57)には懲役8月の実刑、国土部調査内容をヨ常務に漏洩した疑いで起訴された国土部のキム調査官(54)には懲役6月に執行猶予1年が宣告された。

オ・スンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.12 20:09

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/678220.html?recopick=5  訳H.J

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