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憲法裁判所「進歩党解散」決定文に誤り、元党員が裁判官を相手に損害賠償訴訟

登録:2015-01-27 01:06 修正:2015-01-28 13:52
前統合進歩党仁川市本部のシン・チャンヒョン委員長が26日午後、ソウル瑞草洞のソウル中央地裁で、李石基元議員らが主導した会合に出席したことがないにも拘わらず憲法裁判所の統合進歩党解散決定文に参加者として誤って記載されたとして、憲法裁判所の裁判官たちを相手に訴訟を提起するため、総合受付室に向かっている。 ニューシース

「内乱謀議集会に参加していなかった」...「寄せ集めの決定文」批判、法廷闘争に飛び火

統合進歩党解散の決定文で「内乱を謀議した集会」への参加者と明記された人たちが「集会に出席していなかった」として、憲法裁判所の裁判官を相手に損害賠償訴訟を起こした。憲法裁が基礎的な事実さえ誤って書いた「寄せ集めの決定文」を作成したという批判が法廷闘争にまで発展した。

 ネット新聞『民衆の声』のユン・ウォンソク代表と元進歩党仁川(インチョン)市本部のシン・チャンヒョン委員長は26日、「決定文に虚偽の事実を書いて名誉を毀損した」と国と憲法裁判所の裁判官8人を相手に6000万ウォン(約656万円)の損害賠償訴訟をソウル中央地裁に提出した。ユン代表などは「憲法裁判所は、イ・ソッキ前議員などの『内乱陰謀事件』の判決文や証拠・参考資料、意見書のどこにも見当たらない虚偽事実を決定文に書いた。これにより私たちは、いつでも公安機関の捜査対象になり得るという不安感から大きな精神的苦痛を経験しており、家族までも周りの人から非難と疑いの目を向けられている」と主張した。

 訴えられた裁判官8人は昨年12月に「進歩党を解散し、所属国会議員の議員職を剥奪せよ」という多数意見を出したパク・ハンチョル(憲法裁所長)、イ・ジョンミ、イ・ジンソン、キム・チャンジョン、アン・チャンホ、カン・イルウォン、ソ・ギソク、チョ・ヨンホ裁判官だ。ユン代表とシン前委員長を出席者と明記した内容は、主審のイ・ジョンミ裁判官が作成したものと伝えられた。反対意見を出したキム・イス裁判官は訴訟の対象から除外された。

 憲法裁は統合進歩党解散決定文で、2013年5月12日にイ・ソッキ前議員の主導で内乱を謀議した、いわゆる「合井(ハッチョン)洞会合」にユン代表とシン前委員長が参加したと明示した。憲法裁が進歩党解散を決定するために重要な根拠とした会合だ。憲法裁が事実と異なる内容を決定文に書いたのは、法務部が出した捜査記録などを引用する過程で注意を怠ったからだと推定される。

キム・ソンシク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.26 16:43

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/675259.html  訳H.J

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