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統一新羅の古刹“霊鷲寺”全容あらわる

登録:2014-12-24 20:51 修正:2014-12-25 14:27
航空撮影した蔚山霊鷲寺址の全容と発掘調査を通じて確認された伽藍配置。 蔚山博物館提供//ハンギョレ新聞社

 『三国遺事』に記録として残っている寺刹である蔚山霊鷲寺(ヨンチュクサ)の伽藍配置が確認された。

 蔚山博物館は「今年9月から蔚山市記念物24号である蔚山市蔚州郡(ウルチュグン)青良面(チョンニャンミョン)栗里(ユルリ)の霊鷲寺址に対する3次学術発掘調査を通じて、講堂址を最終確認したことにより、霊鷲寺が講堂-金堂-東・西塔-中門-回廊からなる寺刹であったことが明らかになった」と23日明らかにした。 三国遺事によれば、霊鷲寺は新羅神文王の時(683年)に創建された統一新羅時代の蔚山の代表的寺刹だが、今は空地に石塔2基だけが残っている。

 今回確認された講堂址は東西20.7メートル、南北8.9メートルの規模で、金堂(法堂)址の中心から北に26.9メートル離れて金堂、中門と共に同じ南北中心軸上にあったことが明らかになった。 講堂址の東側には付属建物址2棟が確認された。

 シン・グァンソプ蔚山博物館長は「慶州感恩寺(カムンサ)と伽藍配置や規模などが同等である点から推測して、霊鷲寺が新羅の地方寺刹の中で相当な規模の寺刹であったことが確認された」と話した。

 蔚山博物館は2012年から5年計画で学術発掘調査を行い、1次調査で金堂址を中心に双塔が位置した典型的な統一新羅時代の伽藍配置であることを確認し、2次調査で中門址、回廊址の調査を通じて霊鷲寺の中心寺域も規模が慶州の感恩寺に次ぐ規模であることを確認した。

シン・ドンミョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/670666.html 韓国語原文入力:2014/12/24 20:03
訳J.S(847字)

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