韓中自由貿易協定(FTA)の交渉妥結により中国産キムチと調味料の国内市場への攻勢が一層強まるものと見られる。
韓国政府はキムチを譲歩対象から除外することを希望したが、中国は受け入れなかった。ただし、超敏感品目として維持し、キムチの現行関税20%を2%以内で部分縮小することで合意した。ここには調味料や野菜に入る混合調味料その他ソースである別名“タデギ”も同じ条件で含まれた。キムチ関税率はこれに伴い、自由貿易協定発効直ちに現行20%から18%まで最大2%下がることになる。
現在の中国産キムチはキロ当たり500~600ウォン(1ウォンは約0.1円)で輸入されているので、関税引き下げにより最大12ウォンほど価格引き下げの要因がうまれる。こうなれば中国産輸入キムチ価格が低くなり消費者負担は減るだろうが、国内キムチ業界と農家は今以上の大きな困難に直面するものと見られる。
大韓キムチ協会などによれば中国産キムチは年間20万トン以上国内に輸入されている。高速道路のサービスエリアや一般食堂などで中国産キムチが多く使われているのが実情だ。農林畜産食品部関係者は10日、「部分縮小率は最大2%で提示されているが、私たちが実際に要請した関税縮小率は0.2%」であるとして、「最終協定文でこれが受け入れられれば関税率は19.8%で維持され1キロ当たり1ウォン程度だけ引き下げられるだろう」と話した。キムチ関税率が18%になるのか、あるいは19.8%になるかは今後の最終交渉妥結を見守らなくてはならないとこの関係者は伝えた。
中国はキムチを敏感品目に決め20年以内に関税をなくすことにした。しかし、今年7月の韓中首脳会談で両国がキムチなど食品基準分野交流協力を強化することで合意した後、まだ国産キムチの輸出衛生基準問題は解決されていない状態だ。農食品部は「キムチ輸出に関連した検疫衛生問題はFTA議論の対象ではないので今回の交渉に含まれなかった」として「韓中FTA交渉が妥結したのだから韓国産キムチの輸出も近い将来道が開かれると期待する」と付け加えた。
韓国語原文入力:2014.11.10 22:29