セウォル号集会参加者が相次いで起訴されている。 検察内外では政府を批判する声に対する本格的な処罰の試みではないかと思われている。ソウル中央地検公共刑事捜査部(部長キム・ドンジュ)は、詩人のソン・ギョンドン氏(47)とセウォル号沈黙デモを初めて提案したヨン・ヘイン氏(24)を集会および示威に関する法律違反容疑などで不拘束起訴したと3日明らかにした。
検察はソン詩人が5月8日に政府ソウル庁舎正門付近で、セウォル号事故真相究明を要求する「大統領府万民共同会」集会を開き、午後11時50分頃に約40人と大統領府付近へ行進し「朴槿恵(パク・クネ)退け」などのスローガンを叫び、警察の解散命令に応じなかった容疑を受けていると明らかにした。 ソン詩人は5月24日、ソウル鍾閣(チョンガク)駅付近でも約50分間にわたり車道を塞いで「大統領府に行こう」等のスローガンを叫んだ容疑を受けている。
4月に大統領府ホームページなどでセウォル号事故に対する政府の対応を批判し「じっとしていろ」という名の沈黙示威を提案したヨン氏は、6月10日ソウル鍾路(チョンノ)区の国務総理公館付近で開かれた集会で「朴槿恵退け」などのスローガンを叫んだ容疑などを受けている。国務総理公館から100メートル以内では集会が禁止されている。 警察はヨン氏を連行した後、携帯電話のMACアドレスとカカオトークの対話内容などを押収捜索した。 MACアドレスは個人携帯電話を識別するために付与された固有の番号で、これを通じて使用者の移動経路などを詳しく知ることができ、以後“サイバー査察”論議につながることもあった。
ソン詩人は「検察が乗り出して、ヨン氏など大統領にセウォル号事故の責任を問う人々を中心に起訴している。 セウォル号特別法が通過して本格的な真相調査が行われる前に朴大統領に責任が降りかかることを憂慮して、前もってくつわをはめようとしているのではないか憂慮する」と話した。
検察は、昨年7月に警察が双龍(サンヨン)自動車解雇者集会を不法に妨害しているとして警察幹部と小競り合いをした容疑(逮捕致傷など)で、民主社会のための弁護士会所属弁護士4人を先月30日に不拘束起訴した。