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朴大統領、キム・ギチュン辞退に言及するや沈黙一貫…

登録:2014-07-10 22:00 修正:2014-07-11 07:11
朴槿恵(パク・クネ)大統領とパク・ヨンソン新政治民主連合院内代表が10日午前、大統領府で開かれた与野党院内指導部との会合で話を交わしている。 イ・ジョンヨン記者 lee312@hani.co.kr

 10日午前、朴槿恵(パク・クネ)大統領と与野党院内代表団の初の出会いは、1時間25分にわたって行われた。 当初予定されていた45分より40分延長された。 パク・ヨンソン新政治民主連合院内代表は、A4用紙8枚に最近数日間かけて院内副代表団、常任委員会幹事らと共に整理した懸案を書き、朴大統領の前で読み上げたという。 パク院内代表は三つの主題に分けて読み上げたが、パク院内代表が話せば大統領が答え、イ・ワング セヌリ党院内代表が説明するという順序で進行されたという。 新政治連合のある当局者は「大統領府とあらかじめ議題を調整していない。 我々は今回の機会に言うべきことは全て言うのが目標だった」と伝えた。 パク院内代表は話の途中で「心が痛んでも聞いて欲しい」として朴大統領に了解を求めたという。

 一番最初に議論された主題は人事問題であった。 パク院内代表は「人事聴聞報告書が採択されなかった候補者について再考をお願いする」と話し、キム・ミョンス教育部長官候補者、チョン・ソングン文化体育観光部長官候補者2人の名前を挙げて再考を要請した。 朴大統領はこれに対し「参考にする」という反応を示し、イ院内代表もこれら二人の去就問題については反論を展開しなかったと伝えられた。 しかし、パク院内代表がキム・ギチュン大統領秘書室長の辞退問題に言及するや、朴大統領はこれに対しては沈黙した。 朴大統領がセウォル号惨事以後の国政運営方向として前面に掲げた‘国家改造’に対しても、パク院内代表が「時代にそぐわない語彙だ。国家革新に変えた方が良い」と言うと、朴大統領は「分かった」と答えた。 パク院内代表は、常設特検の必要性を挙論し、国家情報院のスパイねつ造事件を特検の1順位としなければならないと建議しもした。

朴槿恵大統領-与野院内指導部会合の主な内容

 セウォル号惨事と関連した問題も議論された。 パク院内代表は「セウォル号惨事の痛みが未だに癒えていないが、大統領府はセウォル号国政調査特別委に資料提出を拒否していて、与党は暇さえあれば特別委会議を避けようとしている」と話すと、朴大統領は分かったと答えたと言う。 パク院内代表が「セウォル号遺族たちが自分を訪ねてきて、大統領に遺族が参加する協議体を作ってほしいと伝えてほしいと話した」と伝えると、朴大統領は真剣な態度で聞いていたと伝えた。 しかし、イ院内代表は前例のないことだとして否定的な反応を示した。

 4大河川事業に対する国政調査と関連しては、朴大統領は他の懸案に比べて比較的具体的な反応を見せたという。 朴大統領は「副作用について検討し対策を立てる」と答えた。 朴大統領は李明博政府時期の4大河川事業に対して中立的な態度を見せた。 就任以後、監査院が4大河川事業の問題点を指摘する膨大な報告書を出したが、その後に具体的に責任を問う措置はなかった。 今後、朴大統領が4大河川事業に対する厳正な評価をするかも知れないという予測も出ている。

 ウ・ユングン新政治連合政策委議長が、不動産景気扶養より家計負債解決の方がより緊急を要すると伝えると、朴大統領はこれに対して「問題点をよく知っている。家計負債がこれ以上増えるようにはしない」と約束したという。

 ひとまず、会合後に与野党双方は表面的には笑顔を見せた。 新政治連合は「言うべきことは全て言ったのでさっぱりした」という雰囲気であり、セヌリ党は「与野党が大統領府と疎通できる良い機会」だったと自評した。

イユ・チュヒョン、ソ・ボミ記者 edigna@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/646474.html 韓国語原文入力:2014/07/10 20:53
訳J.S(1838字)

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