[旅客船沈没 大惨事] ‘セウォル号国政調査’合意…失踪者家族たちは「遺体収拾を先に」
セヌリ-新政治 院内代表 発表
19日から一ヶ月間 臨時国会 開会
特別委など具体的な方式議論
家族たちの反発に日程再検討の可能性
与野党が来る19日から臨時国会を開いて、セウォル号惨事真相究明のために国政調査を実施することで15日合意した。 失踪者の家族たちが失踪者捜索が完了した以後に国会で誤りを問い詰めろと要求していて、与野党が合意した日程に変化がある可能性は残っている。
イ・ワング セヌリ党院内代表とパク・ヨンソン新政治民主連合院内代表は15日、国会で会ってセウォル号惨事と関連した国政調査合意事項を発表した。 イ院内代表は「今回の事態に対応して、大韓民国を大改造する水準で与野党が一致協力することのみが国民に希望と勇気を与えられるという考えで超党派的に意見を集約した」と話した。 パク院内代表は「今回の惨事の原因を糾明するために、大きな枠組みで合意があった」と話した。
与野党は19日から1ヶ月間、臨時国会を開催して、20日の本会議にセウォル号沈没事故国政調査要求書を報告することにした。 国政調査期間と国政調査特別委員会の活動範囲、事故現地調査などは与野党合意で決める予定だ。 国政調査特別委の規模は、昨年の国家情報院国政調査特別委と同等の水準である18人程度で構成される予定だ。 新政治連合は本会議に提出する国政調査計画書に△沈没原因△現場状況対応(事故受付、報告体系、救助、収拾など) △事故対策本部構成コントロールタワー(大統領府の機能)不在問題△捜査過程(押収捜索情報の流出など) △清海鎮(チョンヘジン)海運、韓国海運組合、韓国船級などセウォル号惨事真相究明核心課題をもれなく入れる予定だ。
しかし珍島にいる失踪者家族たちは、与野党が臨時国会を開くことに合意したという便りが伝えられるや、「遺体収拾が終るまで政界次元の調査に反対する」と明らかにした。 失踪者家族10人余りはこの日‘セウォル号失踪者1次捜索結果ブリーフィング’が開かれた珍島郡庁を訪れ、「最後の一体が収拾されるまで現場責任者をソウルへ上京させることはできない」と話した。 家族たちは「事故関連責任者を呼び出して善悪を問い詰めることは捜索が終わった後にでも行え」と要求した。 失踪者家族たちは国会が開かれる場合、現場捜索の責任を負う人々が国会に呼ばれて捜索作業に支障をきたすことを憂慮している。 檀園高失踪生徒の父親は「今、両親たちはとても不安だ。 政治家たちは失踪者家族の心を推し量ると言うが、子供たちを救うことの邪魔をしないで欲しい。 国政調査をしないことが本当の意味で私たちのためになる」と話した。
この報せに接したキム・ヨンロク新政治連合首席院内副代表は「このような要求のために今まで国会開院と常任委開催に慎重に接近してきた」としながらも「昨日パク・ヨンソン院内代表と安山の遺族に会った時は、早くそして徹底して真相究明を話してほしいという方もおられた。 そんな風におっしゃった方々の意を聞いて、綿密に(国会日程を)検討してみなければならない」と話した。 政府・与党はこのような失踪者家族の意向を聞いて、国会日程を再検討しようと要求するものと見られる。 今回の惨事の核心常任委に選ばれる国会農林畜産食品海洋水産委員会が16日に開かれることになっていたが、海洋水産部長官、海洋警察庁長および次長などセウォル号惨事の核心証人らが皆事故収拾を理由に不参加通知をした状態であった。
キム・ヨンロク副代表は「しかし時間が多く流れることになれば、真相究明に支障が生じる事もありえ、政府次元で真相究明をするのは限界があるはずなので、国会が乗り出さざるをえない」として「失踪者家族や遺族と十分に議論した後、国会日程を進めていく」と説明した。
キム・ギョンウク、ハ・オヨン記者、珍島/イ・ジェウク記者 dash＠hani.co.kr
訳J.S(1957字)