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未熟練者・引退者などに任せた列車…市民安全‘ハラハラ’

登録:2013-12-19 11:17 修正:2013-12-20 07:41
‘高速鉄道民営化阻止と鉄道公共性強化のための汎国民対策委員会’会員たちが18日午前、ソウル世宗路(セジョンノ)光化門(クァンファムン)広場で‘鉄道民営化反対、政府に対する対話要求、鉄道労働者弾圧中断’等を訴えて国内鉄道の歴史114年を意味する114拝をしている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

 "高齢なので疲れるだろう。 俺も無理だと思ってすぐに辞めた" 2009年の鉄道労組ストライキの時、機関士代替人材として投入された経験があるキム・某(64)氏は18日<ハンギョレ>との通話で当時の経験をこのように打ち明けた。 キム氏は退職機関士の集いである韓国鉄道運転技術協会所属だ。 今回のストライキに当たっても、協会はコレイルの要請で62人の退職機関士を代替人材として投じた。

 平均20~30年以上にわたり機関士として勤めた人々なので運転には無理がない。 問題は体力だ。 会員の大多数が60代なので一日4~5時間を遥かに越える代替人材勤務に耐えられる体力がないことだ。 「実際は一日4~5時間が適正時間だ。 ところが代替人材として投入されれば一日7~8時間は基本で、もっと増えたりもする。 そんな風に何日も働けば体力が枯渇するだろう。」 キム氏は韓国交通大の学生など業務能力が未熟な代替人材を投じたことに対しても憂慮した。 「鉄道の運転は経験が多くなければ難しい業務だ。 経験がない大学生がすることは難しいだろう。 簡単な業務でないのに…」

 このように経歴20~30年のベテラン機関士も難しいという業務にコレイルは短期教育しか受けさせていない代替人材を投入し続けている。 市民の安全は二の次にしてストライキ阻止だけに力を注いでいるという批判が出る背景だ。 現在も外部機関から供給された代替人材は1298人に達する。 去る17日には「首都圏電動列車の安全運行のために軍人300人余りを追加支援することを決めた」と明らかにした。

 コレイルの代替人材投入について鉄道労組は18日午前、記者会見を行い 「コレイルが運行率を高めるために無資格者を代替人材として投じている」と糾弾した。 コレイル労使は昨年、電車乗務員に対して経歴者50時間、新規業務者100時間の教育をするよう合意した経緯がある。 今回投入される軍の人材の場合、機関士資格証を持った人だが、教育は24時間しか受けずに投入されるという点で依然として安全に対する憂慮をもたらしている。 これに先立って代替人材として投入された交通大の学生たちも24時間しか教育を受けなかった。

 全国民主労働組合総連盟のチェ・ミョンソン労働安全局長は 「鉄道労働は熟練度と体力がなければ困難な代表的職種だ。 高齢な引退者や経験の短い未熟練代替人員の運行期間が増えるほど大型事故の危険に露出する可能性が高まる。 コレイルは運行率を合わせるための代替人材投入を一日も早く中断しなければならない」と指摘した。

 コレイルはこれに先立って交通大の学生238人を代替人材として投入しながら勤労契約さえ結んでいなかったことが発表された。 コレイル高位関係者はこの日<ハンギョレ>との通話で 「学生たちを急遽代替人材として投じたために勤労契約書を作成できなかった。 去る16~17日に雇用労働部の指針に従い契約書を作れとの指示が降りてきて、週末に補完するがお騒がせした」と話した。 勤労契約を結ばずに労働者を雇用することは明白な労働基準法違反だ。

 これについてコレイル関係者は「ストライキの状況が急迫しており契約時期を逸したようだ。 几帳面に仕事をできなかった。 現在、具体的な契約を進行中だ"」と釈明した。 イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/616111.html 韓国語原文入力:2013/12/19 08:09
訳J.S(1794字)

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