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国家情報院、MB批判ネチズンに「IP追跡」すると脅迫

登録:2013-07-25 21:24 修正:2013-07-26 05:56
未来創造科学部が4日、国家情報院に‘サイバー安保’総括機能を任せる内容が盛り込まれた‘国家サイバー安保総合対策’を発表した。 写真はソウル江南区(カンナムグ)内谷洞(ネゴクトン)にある国家情報院の姿. 大統領府カメラマン団

 国家情報院がイ・ミョンバク政府時期に、大統領を批判するネチズンのIP(インターネット住所)を追跡すると脅迫した事実があらわれた。 政府批判文に対する広範囲なIP追跡が実際になされた可能性が高いと見られる。

 チン・ソンミ民主党議員室は24日「検察の国家情報院大統領選挙世論操作および政治介入事件の犯罪一覧表を分析した結果、インターネット ディベートルームであるダウムアゴラで活動したID‘jyc***'がイ前大統領を非難する掲示文を書いたネチズンに『IPを追跡している』と脅迫した事実を発見した」と明らかにした。 検察は6月14日国家情報院事件最終捜査結果の発表当時、A4用紙2120枚分量の犯罪一覧表を作って国家情報院心理戦団職員と協力者などが作成した掲示文およびコメントを総網羅した。 これらの文の作成者が国家情報院職員なのか協力者なのかについてはいちいち明らかにしてはいないが、国家情報院関連者であることを検察が確認したわけだ。

 犯罪一覧表を見れば、jyc***はアゴラ政治ディベートルームに2009年11月27日に上がってきた「どんな質問も避けないという大統領に」という掲示文に「イ・ミョンバク大統領万歳」「4大河川事業22兆の予算投資適切だと考えます」など、与党と大統領に有利な数十のコメントを付けた。 このIDは“4大河川事業”に反対するネチズンを狙って「大統領をののしる輩のIP整理中」「鶏** IDを所有の奴、IPが59で始まります」「59.6.***.195 IP追跡プログラム駆動中」等、IP追跡を示唆するコメントを10回余残した。

 実際、国家情報院心理戦団は、ネチズンのIP追跡を主任務としていると自ら明らかにしたことがある。 大統領選挙世論操作の疑いを受けてきた国家情報院職員キム・某(29)氏は去る1月の警察調査で「自身の主業務は従北文の追跡」として、心理戦団が北に友好的な掲示文作成者のIPなどを追跡した結果を提出した。 だが、このIDがあげたコメントを見れば、政権に批判的なネチズンのIPまで無差別的に追跡した情況が伺える。

 jyc***は国家情報院擁護文も何回も書いた。 このIDはダウムの討論掲示板に「国家情報院に外事捜査権付与すべき」(2008年12月16日)、「国家情報院をアップグレードしてバッティングすべき時’(2008年12月7日)、「民生法案と同じくらい国家情報院法が急がれる」(2008年12月14日)等の文を掲示して、国家情報院の権限強化法案の可決を主張してきた。

 これに対して国家情報院関係者は「当該IDが国家情報院職員のものかどうか確認できなかったので、当該IDの活動について言及することはできない」と話した。

チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/597073.html 韓国語原文入力:2013/07/25 09:58
訳A.K(1347字)

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