ハンギョレ‘クラウドソーシング’企画
‘全財産29万ウォン’で羽振りが良い暮らし
未納金追徴 時効 今年10月
ハンギョレが読者に提案します
‘まっすぐな歴史、正義の名で’
33周年をむかえた5・18光州(クァンジュ)民主化運動記念式が軍部独裁清算以後、最大の論難の中で行われた。 北韓軍が介入したというとんでもない歴史ねつ造の試みがあり、‘あなたのための行進曲’斉唱有無で記念行事も分裂した。 大韓民国法廷で内乱罪により死刑判決を受けた加害者は、依然として反省のそぶりもなく、不法に作った秘密資金をあちこち隠して "本人の財産は僅か金29万ウォン" とあつかましく言い立てる。 記憶しない歴史は剥製になり、行動しない正義は嘲弄の対象になるにみという教訓を、33回目の5・18を過して十分噛み締める。
<ハンギョレ>が全斗煥前大統領の隠匿財産の探査に立ち向かう理由だ。 全斗煥前大統領が納めていない追徴金は1672億ウォン、そっくりそのまま残っている。 だが、検察と国税庁はおとなしくしている。 今年10月までに隠匿財産を捜し出し追徴できなければ追徴時効が満了する。 国家が正義の名でとれる措置はそれ以降は法律的に存在しなくなる。
創刊25周年をむかえた<ハンギョレ>は読者と市民に‘話しかけるハンギョレ’になろうとしている。 その最初の企画で読者の協業と参加を通じて全斗煥前大統領の隠された財産を捜し出す‘クラウド ソーシング’を提案する。 クラウド ソーシングは報道機関単独では追跡しにくい膨大な原資料をウェブに公開することにより、読者がこれを思う存分ダウンロードし分析して、追加内容を情報提供し、取材方向に意見を提示する方式だ。 これらを総合して再び報道機関が探査に乗り出す。 インターネット上の集団協業だ。 米航空宇宙局(NASA)と英国日刊紙<ガーディアン>が何回も実験した取材技法だ。
ここに‘忘れまい全斗煥辞典1.0’を公開する。 エクセル ファイル形式で、誰もがインターネット・ハンギョレ(www.hani.co.kr)からダウンロードできる。 このファイルには‘全斗煥親戚名簿’、‘全斗煥秘密資金造成および管理助力者名簿’、‘全斗煥一家財産目録’、‘全斗煥 ゴルフ場リスト’等、4種の情報が入っている。 バージョン1.0だ。 これと関連して何らかの追加情報を知っている読者・市民は電子メール(dokko@hani.co.kr)又はツイッター(@dokko518)で情報提供して下さることをお願いする。 取材方向に対する助言も良い。 <ハンギョレ>の‘忘れまい全斗煥辞典’はバージョン5.5までアップデートする予定だ。 追徴時効が満了する10月まで、‘話しかけるハンギョレ’の協業は続く。
また、今後3回にわたり‘全斗煥前大統領と彼の時代’が残した宿題を眺望する。 <ハンギョレ>は依然として生きている宿題を読者とともに解こうと思う。 2013年、正義はまだ腹を空かせている。
コ・ナム、キム・ソンシク記者 dokko@hani.co.kr