京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市の三星(サムスン)電子華城事業場で有毒物質であるフッ酸が再び漏れ出て労働者3人が負傷した。 今回の事故は去る1月27日に1人が亡くなり4人が負傷したフッ酸漏出事故と同じ場所で作業場内フッ酸液を全て抜き出しもしない状態で配管撤去作業をしている間に事故が起きた。 このために三星電子の‘安全不感症’のために僅か3ヶ月後に同じ場所、同じ原因でフッ酸事故が再発したという批判が出ている。
2日午前11時30分頃、華城市、半月洞(パヌォルトン)の三星電子華城事業場半導体生産11ラインの中央化学物質供給装置(CCSS)内で配管撤去作業をしている間に残留フッ酸が漏れ出た。 この事故でソンドENG所属のチェ・某氏など作業者3人が皮膚に斑点ができるなど負傷して亜洲(アジュ)大病院に運ばれ治療を受けている。 三星電子側は「残留フッ酸液は微量で3人の負傷は軽微だ」と明らかにした。
だが、今回の事故は3ヶ月前に発生したフッ酸漏出事故と原因と場所が同一だった。 雇用労働部は去る1月、三星電子華城事業場でフッ酸事故が起きるや既存のフッ酸供給装置に対して使用中止命令を下した。 この日、チェ氏らは新しいフッ酸供給タンクを設置するために既存配管を撤去する作業を始めたが、配管に残っていた残留フッ酸液がチェ氏らの袖に付着し事故が起きた。 当時チェ氏らは耐酸手袋とゴーグル、カートリッジ マスクを着用していたと三星電子側が明らかにした。
三星電子はこれについて「ガスを高圧で配管に押込んだ後にフッ酸液を除去したが、フッ酸が一部残留していたようだ」と明らかにした。
去る1月、フッ酸流出事故当時には、フッ酸タンクのバルブ継ぎ手からフッ酸が漏れ出たが、フッ酸液保存タンク内にあったフッ酸を完全に除去せずに老朽化したバルブのガスケットを交換して事故が発生した。
事故がおきるや三星電子側は床に落ちたフッ酸液を除去するために消石灰(水酸化カルシウム)を撒いて中和させ、吸着布でフッ酸液を吸収する一方で底に残ったフッ酸は水で洗浄したと明らかにした。
三星電子側は事故発生3時間余り後のこの日午後2時35分頃、雇用労働部に事故事実を通知した。 京畿道は30分後の午後3時5分頃にこのような事実を雇用労働部から通報され環境部と消防署など関連機関に知らせたと明らかにした。
去る1月の漏出事故当時、三星電子は事故がおきて25時間が経過し、作業者の1人が亡くなった後に京畿道に通知して、のろま対処論難が起きた。 華城/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr