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裁判所「中学入試の年齢制限は違法」

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/500857.html原文入力:2011/10/14 20:39(892字)
チョン・ジンシック記者

10才小学生受験拒否で訴訟
「児童の個別的能力差考慮せよ」

中学校入学検定試験を受験できる年齢を一律的に制限したのは違法との裁判所の判決が、初めて下された。2004年、「天才少年」として広く知られたソン・ユグン君(当時7才)が、ソウル市教育庁を相手に同様の訴訟を起こしたが敗訴したことがある。

大田地方法院行政1部(裁判長 オ・スヨン)は、ユ・某君(10)が、今年4月、中学校入学資格検定試験を受験しようとしたものの、大田市教育庁から満12才になっていないとの理由で拒否されると、すぐに大田市教育庁を相手に起こした受験制限処分取消請求訴訟で、原告勝訴判決を得たと14日、明らかにした。

2007年、満5才の年齢で小学校に早期入学したユ君は、4年生だった昨年9月、個人的な事情で1年間休学した後、今年、4年生過程を再び履修しなければならないため、中学校入試検定試験を申し込んだ。だが、大田市教育庁は、「学年初め(3月1日)を基準に満12才以上の者」を受験資格として規定した中学校入学資格検定試験規則により、ユ君の願書を返却した。

関連規則は全国16市・道教育庁で同一だ。ユ君はこれに従わず、市教育庁の処分の取り消しを求める仮処分申請と本案訴訟を同時に出し、当時、仮処分申請が適用された本案訴訟で敗訴すれば、合格しても取り消すとの条件で検定試験を受験して合格した。

裁判所は、「中学入試検定試験は中学校に『入学するための』学歴を検証することが制度的趣旨であり、初中等教育法の進学義務年齢を根拠に受験年齢を制限することはできない」として「小学校過程を省略したまま上級学校に早期進学しようとする学生が多くなるとの憂慮だけを理由に、受験年齢を一律的に制限するのは、児童の個別的な能力差を考慮するようにした法の趣旨にも明確に反する」と明らかにした。

大田/チョン・ジンシック記者 seek16@hani.co.kr
原文: 訳 M.S