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金正日 "親善バトン 後代に譲り渡そう" …‘後継’協力要請

原文入力:2010-08-31午前09:22:55(2088字)
金-胡‘首脳晩餐演説’意味深長
金、首脳会談でも 「世代が変わっても…」繰り返し言及
胡、「9月朝鮮労働党代表者会 成果祈願」 相槌

ソン・ウォンジェ記者

←金正日‘5月’そして‘8月’胡錦濤中国国家主席と首脳会談を行う姿を公開した中国(CCTV)画面を見れば、金正日北韓国防委員長は行動に特別な困難はない比較的元気な様子だった。しかし、写真で見たキム委員長の顔(右側)は去る5月の訪中時(左側)より疲れているように見え、右側ほおの黒い部分が眼につく。 新華ロイター連合ニュース

"朝(北)-中親善のバトンを後代にきちんと譲り渡し、それを代々引き継ぎ強化発展させていくようにすることは私たちが持った重大な歴史的使命だ。」26~30日、中国を非公式訪問した金正日北韓国防委員長が27日、胡錦濤中国国家主席との晩餐で行った演説が意味深長だ。キム・ジョンウンに権力を譲り渡す後継構図構築過程で中国側の持続的な支持と協力を頼んだものと分析されるためだ。

←金正日7次訪中経路

金委員長の演説で、後代また代々引き継いで行くという表現が込められた段落はこれだけではない。金委員長は「朝-中親善を代を引き継ぎ継続強化発展」、「朝-中親善を世代と世紀を継いでより一層強化発展」等の表現を相次ぎ使うなど、演説の核心部をほとんど‘代を引き継いだ朝-中親善強化’の意味に捧げた。金委員長はまた、胡主席との首脳会談でも「朝-中親善は歴史の波風と試練を勝ち抜いた親善であり、世代が変わっても変わることがない」と明らかにした。

金委員長は去る5月に開かれた北-中首脳会談の時も「朝-中間の伝統的友情関係は時間の流れと世代交代によって変化が起きてはならない」と話した経緯がある。だが、今回は一層公式性を帯びた晩餐演説で何度もこの問題に言及した。この演説は中国ではなく北側官営<朝鮮中央通信>が公開した。

胡主席は晩餐演説で後継構図に対する直接的支持と読める‘代を引き継ぐ’等の表現は使わなかった。彼が晩餐に先んじた首脳会談では「中-朝親善を代を引き継いで伝えていくことは双方共同の歴史的責任」と話したと<朝鮮中央通信>が伝えたことに照らし、公式演説だという点を考慮したことに伴う差と見える。彼は代わりに「私は中国共産党中央委員会を代表し朝鮮労働党代表者会が円満な成果を上げることを祈願する」という話をした。9月に予定された朝鮮労働党代表者会はキム・ジョンウン後継体制構築のための党最高機関選出が主目的だ。胡主席は党代表者会に言及することにより、キム・ジョンウン後継体制の成功的構築を望むという意味に解釈される余地を置いたという分析が出てくる。

金委員長が父親の金日成主席と自身の縁に言及し、吉林省と黒龍江省訪問の意味に言及したことも特記するに値する。彼は首脳会談で「吉林は私が以前に生活した所で、その大きな変化と発展を見て深く感動した」として「東北地域と朝鮮は近く、山川の姿も似ており、工業構造も似ている。朝鮮は東北地域との交流協力を強化し、中国の方法と経験を研究することを願う」と話したと中国<新華社通信>が伝えた。彼は晩餐演説では「金日成主席が風餐露宿した中国東北地域に入った瞬間から、朝-中親善の大切さをより一層感じることになった」とし「革命の先輩たちから引き継いだ朝-中親善のバトンを後代にきちんと譲り渡すことが私たちの使命」と論理をつなげた。以前の5回訪中とは大きくこたなり今回の訪中旅行日程が後継構図の歴史的正当性を確保するための‘聖地巡礼’性格が含まれているということを表わしたものと分析される。

ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

金正日、胡錦濤 27日 晩餐演説要旨

■金正日  私たちは今年5月、胡錦濤総書記同志をはじめとする中国党中央指導集団と意味深い対面を進行し、多くの問題で共同の認識を成し遂げることによって政治的信頼をより一層厚くし朝-中親善の不敗性を世の中に再度元気良く誇示した。今日の複雑多端な国際情勢の中で、朝-中両国革命の先輩たちが高貴な財富として譲ってくれた伝統的朝-中親善のバトンを後代にきちんと譲り渡し、それを代々引き継ぎ強化発展させていくことは私たちが持つ重大な歴史的使命だ。

■胡錦濤  私は中国共産党中央委員会を代表し9月上旬に開く朝鮮労働党代表者会が円満な成果を上げることを祈願する。私たちは朝鮮の親善的な隣人、親近な同志、友人として金正日総書記同志を首班とする朝鮮労働党の指導の下に朝鮮人民が自国の実情に合う発展の道を探求し、強盛大国を建設するための歴史的道程で 絶えず新しく より大きな成果を実現し2012年金日成主席の誕生100周年を迎えることを祈願する。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/437467.html 訳J.S