停戦交渉中もイランに対する米国の空爆が続く中、ホルムズ海峡で足止めされていた韓国の船舶1隻が11日、海峡を抜け出した。米国・イスラエルとイランの戦争勃発後、韓国の船舶がホルムズ海峡を通過したのは、先月のHMMの「ユニバーサル・ウィナー」号に続き2隻目となる。
韓国外交部はこの日、「韓国の船舶1隻がホルムズ海峡を通過し、航行中」とし、「今回の通航に関する協議などの事項は他国籍の用船会社側が主導して行われ、この船舶は最終目的地である第三国に向かっているものと把握している」と明らかにした。用船会社とは、船主に船を借りて使用する会社を意味する。イラン政府との協議を主導した用船会社は「カタール・エナジー」であり、船舶の最終目的地はパキスタンだという。
同船は韓国船社が運航する液化天然ガス(LNG)タンカーで、パキスタンへ天然ガスを輸送する過程で足止め状態だった。韓国人乗組員8人が乗船しているという。パキスタンは今回の中東戦争において、イランと緊密に連携し、仲介を試みていた国であり、イランとの関係を基に船舶を安全に脱出させることができたものとみられる。カタール・エナジーもまた、イランとの協議を経て、継続的にLNGタンカーを移動させている。
韓国の船舶がホルムズ海峡を通過したのは、韓国政府がイラン政府と協議し、先月20日にユニバーサル・ウィナーが脱出ししてから約20日ぶりのことだ。原油200万バレルを積んだユニバーサル・ウィナーは前日、蔚山(ウルサン)港に到着した。
ホルムズ海峡で足止めされている韓国の船舶は24隻に減少した。海峡内の韓国人乗組員は、外国船舶に乗船中の者を含め計139人。残りの船舶がいつ頃海峡を出られるかは、現時点では不透明だ。停戦交渉が膠着状態にある中、海峡付近に向けた米国の空爆が2日連続で続き、イランはこの日、ホルムズ海峡の閉鎖を宣言した。韓国政府はイラン政府と連絡を取っているものの、船舶の通航に関する進展はないという。