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旧統一教会のユン・ヨンホ元世界本部長「民主党の議員にも金渡した」=韓国

登録:2025-12-08 00:18 修正:2025-12-08 06:54
特検の捜査報告書に記載 
「現職の長官級ら4人、国会議員リストも語る」
旧統一教会のユン・ヨンホ元世界本部長が今年7月30日、令状実質審査を終えてソウル中央地裁から出てきている=ユン・ウンシク記者//ハンギョレ新聞社

 「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏を通じてキム・ゴンヒ女史に請託を行うとともに金品を渡した疑いで拘束起訴された旧統一教会(世界平和統一家庭連合)のユン・ヨンホ元世界本部長が、ミン・ジュンギ特別検察官(特検)チームとの面談で、「共に民主党の重鎮議員に数千万ウォンの金品を渡した」と語っていた。ユン元本部長は5日に行われた公判でも「民主党の複数の議員を支援した」と明かしているため、旧統一教会による政界に対する金品を用いたロビー活動疑惑が与党にも広がるものとみられる。

 この日のハンギョレ取材の結果、ユン元本部長がこの事件の捜査初期の今年8月の特検チームとの面談調査で、「文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に民主党の2人の重鎮議員にそれぞれ数千万ウォンの金品を渡した」という趣旨の供述を行っていたことが確認された。

 ユン元本部長は、彼らが当時、旧統一教会の聖地である京畿道加平郡(カピョングン)の天正宮(チョンジョングン)を訪れ、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と面会し、その後、金を受け取ったとも語ったという。

 その中の1人は現在、民主党の嶺南(ヨンナム:慶尚道)圏の重鎮で、もう1人は元職。ユン元本部長は、現職議員には2018年から2019年にかけて現金4千万ウォン(約420万円)と1千万ウォン相当の時計を渡し、元議員には2020年に3千万ウォンを渡したと特検チームに語ったという。

 これらはユン元本部長が面談の過程で語った内容であるため、供述調書は特に残っておらず、捜査報告書のかたちで記録されているのみだという。

 ユン元本部長は5日にソウル中央地裁刑事27部(ウ・インソン裁判長)の審理で行われた自身の請託禁止法違反容疑などをめぐる裁判でも、「2017年から2021年までは、国民の力よりも民主党と近かった」と語った。

 さらに「(民主党の)2人は韓鶴子総裁にも会って帰った。(彼らへの)支援についても捜査当時に語った。現職の長官級ら4人と国会議員のリストを(特検に)話した」と付け加えた。ユン元本部長は「(特検チームとの)面談の際、(それらの内容を)十分に話した。(旧統一教会による支援は国民の力)一方に偏っていたわけではない」とも述べた。そして「文在寅政権時代に縁が多い。秘書室長にも会ったことがある」と付け加えた。

 旧統一教会の政界への接触は特定陣営に偏ったものではなかったし、韓国社会の統合を目指す試みだったとの趣旨だ。ただし、ユン元本部長は、この日の公判では金品の受け渡しがあったかどうかや接触した相手を具体的に明らかにしてはいない。

 ユン元本部長が特検の捜査の過程で民主党側にも金品を渡したと供述していたことが明らかになったことで、旧統一教会による政界に対するロビー活動疑惑の捜査は新たな局面を迎えるとみられる。捜査期間の終了を20日あまり残している特検チームが民主党に関する捜査をきちんと行ってきたかどうかをめぐり、波紋が広がることが予想される。

 特検チームはこのことについて、ハンギョレの問いには答えていない。

 金品を渡したとユン元本部長に名指しされた現職議員は、「旧統一教会から現金4千万ウォンと1千万ウォンの時計を受け取ったのか」、「天正宮を訪問したことがあるか」との問いに、「そのようなことはない」と答えた。元議員は「韓鶴子総裁に会ったことも、旧統一教会から金を受け取ったことも、まったくない」と語った。

キム・ガユン、ペ・ジヒョン、カン・ジェグ、イ・ナヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1233144.html韓国語原文入力:2025-12-05 19:18
訳D.K

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